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sasanoji radio Awards 2017 【Song of the Year】編

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2017年を振り返るsasanoji radio Awards 2017、今回は【Song of the Year】部門です。僕が選んだ候補は以下の6作品!

 

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陳惠婷the Huiting『Bubble Ball』(作詞:陳惠婷/作曲:陳惠婷)

The_huiting2017 

【Best Female Artist】部門に続いて2つ目。男女3人組ロックバンド・Tizzy Bacのボーカル、陳惠婷の3rdアルバム『Voyager 3』に収録。彼女には珍しい華やかでダンサブルなナンバー。本作中でもこの曲だけ飛び抜けて明度が高く、ゆえに一番ストレートに入って来るし、心地良さが残る。ラスト前の11曲目に置いてあるが、ラストでも良かったかもしれない。モデル体型で見映えのする陳惠婷には、こういったファッショナブルなナンバーもよく似合う。

 

51(伍冠諺X易桀齊)『沒有我自己』(作詞:易桀齊/作曲:伍冠諺,易桀齊)

51 

【Best Group】部門に続いて2つ目。2015年に大陸出身の作編曲家・伍冠諺とマレーシア出身のシンガーソングライター・易桀齊(易齊)が結成した男性2人組ユニット・51(伍易)の2ndアルバム『不是讓你哭的情歌』に収録。本作中、最もドラマチックなナンバー。この2人、数えるのが不可能なくらい沢山の楽曲を歌手に提供し、またヒット曲を生み出している大物コンビにもかかわらず、僕ら一般リスナーにとっては存在がちょっと地味で…。もっと注目してあげてほしい…。

 

李劍青Li jian Qing『出城』(作詞:李宗盛,公路/作曲:李劍青)

Li_jian_qing2017 

【Best Male Artist】部門に続いて2つ目。1977年生まれ、中国・広西チワン族自治区桂林出身の男性シンガーソングライター・李劍青の初個人作品集『仍是異鄉人』に収録。2005年、李劍青は広西交響楽団でバイオリン副首席の地位にあったが、名プロデューサー・李宗盛にスカウトされ、職を辞して彼の直弟子となった。故郷を離れ、長く都会で暮らし、人生を振り返る年齢となった今、胸にこみ上げてくる望郷の念…。この歌はヤバイ…。共同作詞者の公路が何者か、よくわからないのだが…。

 

樂夏Leshia『Recover』(作詞:樂夏/作曲:樂夏)

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【Best Newcomer】部門に続いて2つ目。インドネシアジャカルタ出身の新人女性シンガーソングライター、樂夏の同名1stアルバムに収録。高雄の文藻外語大学留学中に出場した新人オーディション番組で金曲歌王・荒山亮に認められ、卒業後そのまま台湾に留まり歌手になった。英語、中国語、母語インドネシア語で歌う樂夏のボーカルは、ただひたすらに優しく、暖かく、クリアでナチュラル。この『Recover』は今まで聴いてきたヒーリング系ソングの中でもダントツに癒やし度が高い。

 

周深Zhou Shen『淺淺』(作詞:尹約/作曲:錢雷)

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1992年生まれ、中国・貴州省出身の新鋭カウンターテナー、周深の1stアルバム『深的深』に収録。子供の頃は自分の声にコンプレックスを持っていたが、高校生のとき校内の歌唱コンテストで優勝したのをキッカケに才能が開花。2014年、ウクライナリヴィウ音楽アカデミー在学中に出場した大陸の歌唱コンテスト番組『中國好聲音』(第三季)で一気に知られる存在となった。アルバムを入手出来なかったのでMVのみでの評価だが、作詞者、作曲者、演唱者、全てが素晴らしい。名曲だと思う。

 

徐佳瑩Lala Hsu『灰色』(作詞:羽田,謝金林,徐佳瑩/作曲:徐佳瑩)

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実力派女性シンガーソングライター・徐佳瑩の3年半ぶりの新作、5thアルバム『心裡學』に収録。今回もこれまでと同様に作曲は全て徐佳瑩が手掛けているが、プロデュースは徐佳瑩、陳建騏、陳君豪、陳星翰の4名で行なっている。テーマがテーマだけにメンタルの状態によってはちょっと重く感じられるアルバムかもしれない。最初は『到此為止』を入れていたのだが、そのときはまだMVが公開されていなくて、次点の『灰色』のほうを候補とした。でも、今はこれで良かったと思っている。霧が晴れるように明るさを増していく展開が本当に清々しい。何か元気を貰った気がした。

 

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以上がsasanoji radio Awards 2017【Song of the Year】部門の候補6作品でした。
僕は中国語がわからないので、基本的に歌詞よりもメロディやボーカルなど全体の雰囲気重視です、スミマセン^^;。ヒットチャートもほとんど気にしていないです。各アルバムからビビッときた曲をピックアップして絞り込んでいます。ただ、それだとどうしてもMV化されていない曲が出てきたりして、やむなく諦めることも…。例えばFaye飛の『另一端』や林瑪黛の『謎樣的自己』、ゲシュタルト乙女の曲なども、もしMVがあったら入れていたかもしれない。そこがちょっと悩ましいところですね。

 

第29屆金曲獎の候補は以下のとおり。

【年度歌曲獎】
林生祥『有無』
滅火器樂團『長途夜車』
盧廣仲『魚仔』
羅大佑『致觀音山』
林俊傑『偉大的渺小』

 

 

やっぱりノーヒットでした~^^;。林生祥は生祥樂隊のボーカルさんですよね~、これは当たらんわw。盧廣仲はこの部門初めてのノミネート、おめでとうございます。それにしても野郎ばかりというのは、なんとも味気ないもんですねー。

金曲獎予想は、本命が滅火器樂團『長途夜車』、対抗が羅大佑『致觀音山』、単穴は盧廣仲『魚仔』でどうでしょう。これは穴っぽい感じになった?いやホントわかりませんわ、この部門は。

 

追記:
第29屆金曲獎【年度歌曲獎】は、盧廣仲『魚仔』が受賞しました!!

 

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