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華麗な蝶の誕生、騷包樂團。

騷包樂團Soundboss『騷動』(2014)

soundboss2014

 

今回は2014年4月2日に1stアルバム『騷動』をリリースした男女4人組オルタナティブロックバンド、騷包樂團(サオバオユエトァン)をピックアップいたします。

 

まずは1曲。アルバムのオープニングを飾るゴージャスなナンバー、『My Hero』。

 

2008年8月結成。現在のメンバーは女性主唱・恰吉Chagiこと許巧宜、吉他手・彭敬之、鼓手・吳逸飛(2012年10月加入)、貝斯手・藥包こと黃耀圻(2013年9月加入)の4名[*1]。 ほか、Facebookの基本データには鍵盤手が安西[*2]とありますが、日本の神戸甲陽音楽学院にピアノ留学するため2013年に離団。本作では周毅凡が鍵盤手を務めています。

 

3曲目に収録、『螢火蟲之舞』。

 

これまでにリリースしたCD作品は、2010年3月の1st EP『夜台北』と、2012年2月にライブ100本目記念として製作したシングル『100%騷包』のみで、活動の中心はあくまでライブです。彼らの現場での人気はひじょうに高く、2009年の貢寮海洋音樂祭では海洋大賞にノミネートされ十強に入賞。2011年4月、春浪大賞十強。同年6月、MTV Network Taiwan 2011原創音樂大賞入選。2013年は春天吶喊、海洋音樂祭、色彩音樂節、巨獸搖滾、大彩虹音樂節など多数の大型音楽イベントや学園祭に出演し、11月からは180日間で50の会場を巡るライブツアーも敢行しています。

 

9曲目に収録、『美麗世界』。

 

魅力は何と言っても存在感タップリの恰吉のボーカルと、ジャズやファンク、ブルース、ロックンロール、ロカビリーといった、ちょっと古風なリズムにエレクトロを融合したゴージャスなバンドサウンドです。明るく激しく、時に可愛らしく、また時に陰鬱。椎名林檎をリスペクトしていると言うだけあって彼女や東京事変のイメージを彷彿とさせますが、そこまで扇情的ではありません。迷宮に放り込まれたようでも、見上げればスコーンと突き抜けた青空が見える、そんな爽快感が残るアルバムです。収録されている10曲は全て恰吉の手によるもの。バンド結成から6年を経て幼虫が蛹になり、ついに美しい蝶が誕生しました。要注目の1枚です。

 

許巧宜は黃以翔Rayとの男女デュオ・迷途者the Travelerとしても活動中。こちらは打って変わって素朴なアコースティックサウンドです。癒されます。

 

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迷途者the Traveler - Facebook

 

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脚注

*1:前任貝斯手は胖虎樂團や神棍樂團にも在籍していた海狗こと林奕勳。海狗は2010年12月に結成した強辯樂團の貝斯手も兼任、今年9月25日に3rdアルバム『我的美麗時光』をリリースしている。

*2:本名は周毅凡。ニックネームの『安西』は、スラムダンク安西先生から。