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sasanoji radio Awards 2016 【Best Band】編

金曲獎候補、発表されたみたいですね~。Twitterで部分的に情報が流れてきていますが、影響されたくないので目を背けてます^^;。

それではsasanoji radio Awards 2016、今回は【Best Band】部門です。候補は以下の6組。

 

 

椅子Chairs'『Cheers! Land』(3月,禾廣)

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2014年に台中出身の若者たちが結成したインディーズフォークバンド・椅子Chairs'の1stアルバムです。メンバーは裘詠靖(Vo,Gt)、陳仲穎(Vo,Gt,C)、孫伯元(Ba,Gt)に林志祥(Dr)を加えた男性4名。彼らは台中一中(高校)のギター部出身で、正式結成以前はギター4本でやっていたそうですが、初期メンバーの陳肯が学業で離団。代わって志祥が加入しリズムセクションが揃ったバンドスタイルとなりました。ボーカルが2名いますがデュエットではなく、詠靖と仲穎が別々にメインを務めています。清々しい南風のような、聴き心地の良いバンドです。

 

二本貓UrbanCat『光亮徬徨的閃耀年紀』(10月,三十而立)

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2015年秋に正式結成したばかり、客家語メインのインディーズアーバンポップバンド・二本貓UrbanCatの1stアルバムです。メンバーは王瑋(Gt)、鄭乃涵(Cb,Ba)、潘維瀚(Dr)と女性ボーカル・賴予喬(Vo)の4名。以前、客家出身のシンガーソングライター・聖代Sundaeや曾雅君Asta Tzengを取り上げたことはありますが、自分から手を出さないかぎり日本で客家語の歌を聴く機会なんてほとんど無いですよねー。予喬のボーカルはお世辞にも上手いとは言えないのですけど、不思議と聴き入ってしまう…。心を掴んで離さない魅力があります。

 

前進樂團Transition『無限視野』(12月,上行娛樂)

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Transitionは1997年にイギリス・ブリストルで結成されたホンマモンの実力派ブリティッシュロックバンドです。Jesse Edbrooke(Gt,Vo)、Joshua Edbrooke(Dr)兄弟と、北極熊ことNiall Dunne(Gt,Vo,Ba,Key)、Steve Dunne(Ba,Vo)兄弟の4名からスタートし、本国イギリスで活躍。その後、台湾、韓国、香港、日本などアジア地域でライブを行なった際に台湾の自然や文化に魅了され、2009年に本格移住しました(Steveは2007年に離団)。中国語もマスターし、2013年には台湾初アルバム『跨越』をリリースしましたが、同年北極熊が帰国したため、現在は2人組となっています。

 

小男孩樂團Men Envy Children『One Thing』(12月,SONY MUSIC

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2008年に台湾の大手メディア企業MECの社内バンドとして誕生し、2015年にメジャーデビューを飾った男女4人組ロックバンド・小男孩樂團Men Envy Childrenの2ndアルバムです。メンバーは昌哥Vince(Gt,團長)、俊凱Kai(Dr)、漢斯Hanz(Gt)の男性3名と、2013年に解散した女性5人組ユニット・Roomieの元メンバー、米非Mify(Vo)の4名。米非は原住民族・阿美アミ族出身ですが、彼らのアメリカンロックサウンドに彼女のパワフルなハスキーボイスが本当によく合っていて、まるでアメリカの女性ロックシンガーみたい。ドライブのお供にピッタリの爽快な1枚です。

 

BOXING樂團『不簡單』(12月,環球)

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2010年に原住民族・排灣パイワン族出身の3組の兄弟、葛西瓦Kasiwa(Vo)と好樂迪Jaljan(Vo)、阿六Luwa(E.Gt)と洛克斯Rukuc(Ba)、曉明Kulele(E.Gt)と曉龍Mudi(Dr)が結成した男性6人組ヒップホップバンド、BOXING樂團の3rdアルバムです。張惠妹aMEIが2012年のワールドツアーに帯同して注目を集め、2014年に中文と母語による2枚のアルバムをリリース。翌年の第26屆金曲獎で最佳新人獎を獲得しました。葛西瓦のキレのあるボーカルと野性味溢れるサウンドがカッコイイ~。これもドライブのお供にピッタリです。

 

原子邦妮Astro Bunny『孤單會消失不見』(12月,上行娛樂)

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大失敗です。タイヘンな勘違いをしておりました。原子邦妮Astro Bunnyはバンドではありません。2012年の1st EP『如果沒有以後』から今の今までバンドだとばかり思っていたのですが、キチンと調べてみたら、女性4人組バンド・櫻桃幫Cherry Boom(2011年に活動を休止)のボーカル・查查(Vo)と展翼樂團Zayinの男性ギタリスト・羽承Nu(Synth)が2011年に結成した男女2人組エレクトロポップユニットでした…!いやあ~、お恥ずかしい。でもね、彼らのシンセサウンドは厚みがあって、とても2人でやってるとは思えなかったのですよ~。というわけでココにいます…。人( ̄ω ̄;) スイマセン

 

以上がsasanoji radio Awards 2016、【Best Band】部門の候補6組でした。

今年の金曲獎ではおそらく五月天Maydayがバンド部門を含めまた大量ノミネートされていることと思いますが、敢えて、除外させていただきました。第24屆金曲獎(2013年)で最佳國語男歌手獎を受賞した蕭敬騰Jam Hsiaoの新バンド・獅子合唱團Lionも大きな話題となりましたが、これも外しています。それから前回Best Bandに選んだこのブログでもイチオシのバンド・麋先生Mixerですが、今回はちょっと弱かったかも…。次作に期待です。

ほか注目どころを挙げておくと、僕の勘違いで原子邦妮Astro Bunnyに押し出される形となってしまったオーストラリア出身の女性シンガー・蔡詩芸(蔡詩蕓)のバンド・Dizzy Dizzo、これは要注目。大幅なメンバーチェンジを行なってプロフェッショナル色が増したポストクラシカルアンサンブル・Cicada、昨年初EP作品をリリースした2009年結成の男女5人組インディーズバンド・輕晨電Morning Call、林意倩を中心とする男女4人組(VJ1名を含む)トリップホップバンド・林瑪黛Ma-te Lin、凱翔と嘉欽が兵役から戻り活動を再開した男女3人組マスロックバンド・大象體操Elephant Gymも良かったですね。