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范曉萱、『母の日』の贈りもの。

D.D『Miss D.D』(2012)

Dd2012

 

台湾の個性派女性シンガーソングライター・范曉萱Mavis Fanが生まれたのは1977年。そのとき彼女のお母さんはまだ17歳でした。父親も若く、結局Mavisが2歳のときに離婚。その後はお母さんがパブシンガーをしながら、女手ひとつで彼女を育ててきました。喉は枯れ、自分が目指した芸能界への道も放棄して、好みでない曲もただ一介の歌手として歌いました。そして娘のMavisには、幼少の頃からしっかりと音楽教育を受けさせた。

 

D.Dとは、Mavisのお母さん・林智娟(リンジージュエン)のことです。

 

 

5月の第2日曜日は、日本と同じく台湾でも『母の日』。Mavisはそれに合わせて『給媽媽的一封信』(お母さんに手紙を贈ろう)キャンペーンを呼びかけていて、王力宏張惠妹など現在70名を超える有名人が賛同しニュースとなっています。そしてMavis自身もお母さんに贈りものをしました。“お母さんのEPアルバム”を、Mavisのプロデュースで制作したのです。

今回のスタジオでの録音はステージシンガーだったお母さんにとってはかなり難しかったそうで、思いどおりの声が出せず悔し涙を流したこともあったとか。やっぱり根っからの歌手だったのですね。

 

昨年4月17日、『香港電影金像獎』での親子共演映像。曲は映画『戀人絮語』の主題歌となったMavis作詞作曲による『Have a good life』。最優秀主題歌賞にノミネートされたが受賞は惜しくも逃した。下は先月のインタビュー映像。

 

全6曲を収録。5曲目の『Everybody loves a lover』は親子でのデュエット。ほか、『What a difference a day made』、『Cry me a river』、『Crazy』、Carpentersも歌ってヒットしたNeil Sedakaの『Breaking up is hard to do』など、お母さんが大好きなオールドポップスの名曲を集めました。もちろんMavisが作詞作曲をした『Have a good life』も入っています。

きょう5月11日リリース。ジ~ンと沁みるジャズボーカル作品です。

 

手紙を見ながら、僕はあと何回『ありがとう』を言えるだろうと考えていたら…。 ( ´;ω;`)ブワッ

Mavisのアルバム制作やバンド・福祿壽にも参加している日本人アーティスト・金木義則氏の手紙は反則すぎる!涙腺崩壊…。

 

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