こんばんは。
人知れずコッソリ不定期放送中、フェイクラジオ・sasanoji電台です。
雨の雛祭りになってしまいましたね~。
雛人形、飾っていますか?ウチは男兄弟だったので自宅で雛人形を飾る習慣はありませんでした。子供の頃、幼稚園や友だちの家で間近に見たことはありますが、いま思い出すと上の段より下の段、五人囃子や飾り物のほうに興味津々だった気がします。赤・白・緑の三色の菱餅、キレイで美味しそうだった。五人囃子、楽しそう、カッコいいとか。
今夜はそんなほんのりと甘くてカッコいいバンドをご紹介いたしますよ^^。
唐貓SugarCat『晴天雨天』(2018年12月)
唐貓(タンマオ)は周勝宏(Vo,Gt)、高正恩(Vo,Dr)、徐三智(Ba)、張少瑜(Key)による男性4人組ツインボーカルバンドです。2017年9月に『唐貓』と『平凡日落』、同年10月『水女孩 feat. Roxi』、同年12月『初生無畏』、2018年1月に『晴天雨天』のシングル5作品をネット上で発表していますが、じつは彼ら、ニューカマーではありません。ご記憶の方いらっしゃいますでしょうか、2015年7月8日放送の『史貝絲考克Space Cakeから、最高にクールな一皿が届きました。』で紹介した史貝絲考克(シーベイスーカオクー)が、その前身です。
まずは1曲、2014第31屆政大金旋獎の主題曲となった史貝絲考克の『N/A』をお聴きくださいませ。
カッコいいでしょ~^^。史貝絲考克は2011年、当時現役大学生だった周勝宏、高正恩、徐三智、張頌亞の4名によって結成されました。勝宏のスムースなボーカルと、R&Bやファンク、ソウルなど様々な音楽を融合させたジャズスタイルのクールなサウンドで、大学生を中心に若者たちから高い支持を得ていたコンテストの常勝バンドです。2015年に同名1stアルバム『Space Cake』(種子音樂)をリリース、このブログでも要注目のバンドとして取り上げましたが、その後、医師を目指していた鍵盤手の頌亞がやはり音楽との両立は難しいということで離団の意を表明。続いて勝宏と正恩も兵役に就くことになり、残念ながらバンドは活動停止となってしまいました。
しかし1年後、兵役を終えた勝宏と正恩は本格的に音楽活動を再開することを決定。弁護士になるため司法試験の準備をしていた三智もそれを聞いて駆けつけ、2017年、史貝絲考克Space Cakeは唐貓SugarCatとして新たなスタートを切りました。
2017年にリリースしたシングル『唐貓』、『平凡日落』、『水女孩 feat. Roxi』、『初生無畏』をどうぞ。
新バンド名の由来は、史貝絲考克Space Cakeと同じ頭文字『SC』を持つ『SugarCat』がまずアイデアにあって、そこから『糖貓』に、そして『糖』の字を同じ発音の『唐』に変えて『唐貓』にしたそうです。新鍵盤手の張少瑜は、頌亞が離団する際に後任を打診していた人で、結局その話は勝宏と正恩の兵役で立ち消えとなってしまいましたが、今回、勝宏の熱烈な要請を受けて加入しました。
また、楽曲制作の工程にも新たな要素を取り入れています。Space Cake時代はジャムセッションをしながら曲を作り込んでいくジャズスタイルでしたが、現在はLogic Proなど音楽制作ソフトを使ってデモを完成させているため、曲の制作スピードが以前に比べてアップしたとのこと。ただし、電子的要素は増やしても、バンドサウンドの精神だけは失わないよう心掛けているそうです。
唐貓は昨年、大陸最大の独立系レーベル・摩登天空Modernskyが主催する音楽フェスティバル・草莓音樂節に出演。無名ではありましたが好評を博し、摩登天空と正式契約しました。おそらく今年中にアルバムを出してくれるのではないかと期待をしています。
それでは最後に、摩登天空での初シングルとなる『晴天雨天』を聴きながらお別れです。
皆さま、おやすみなさい。sasanoji電台でした。
台湾レーベルは何をしているのでしょう…。
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