sasanoji電台【台湾ポップス専門】

こちらはsasanoji電台第1廣播、TW-POP専門チャンネルです。

sasanoji電台が2022年に注目するアーティスト。

 

今年最後の放送、1曲目はアメリカから。カリフォルニア州出身のアーティスト、おそらくアジア系にルーツを持つ方だと思います、Cameron Lewによるプロジェクト・Ginger Root、2021年8月リリースのEPCity Slickerから、レトロなシティポップ感モリモリのナンバーLorettaでした。

 

 

令和3年12月31日、金曜日。時刻は午後3時4分になるところです。

皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。人知れずコッソリ不定期放送中、フェイクラジオ・sasanoji電台です。

 

2021年も、あと9時間。歳を取ってくると1年がアッという間に過ぎていくように感じられるものですが、それが今年はいつもと様子が違って、2021年ようやく終わってくれるかと、ようやく去ってくれるかと、そんな気持ちのほうが強い気がします。グータラ族を自認する僕でさえ、息苦しく感じる1年だった…ということなのでしょうかね。

 

 

さて今回は年末恒例…、恒例というほどやっておりませんが、sasanoji電台が2022年に注目するアーティスト、です。

その昨年大晦日の放送、2021年に注目するアーティストでご紹介した男女5人組バンド・溫蒂漫步Wendy Wanderですけども、いやあ~来ましたね。一気に来ました。日本でも台湾とほとんど時間差なく話題になっていましたね。これは今まであまり見られなかったケースではないでしょうか。たしかに大浪漫娛樂集團Big Romantic Entertainmentや代表の寺尾ブッタさんらの推しはありましたが、やはり我想和你一起のMVの影響が大きかったのでしょう。TwitterでRTしている方、けっこういらっしゃいました。そのMVを見て台湾の音楽に興味を持ったという日本の音楽ファンも、きっと少なくないと思います。

ということで今回は、日本でウケそうだな、ウケるといいなとsasanoji電台が期待しているアーティストを優先して、何組か選んでみました。よろしければ、しばらくお付き合いくださいませ。

 

 

本日の2曲目です。これはもう日本でも火が着き始めてますね。来年、確実に大きな話題となるでしょう。12月23日に1stアルバムMEmento·MORIをリリースした男女2人組ユニット・珂拉琪Collage、日本語と原住民族・阿美(アミ)族の言語、アミ語によるナンバーMALIYANGをどうぞ。

 

 

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ではここから、sasanoji電台が2022年に注目するアーティスト、ご紹介していきます。

 

我們OURS(台湾)

 

1組目は2018年結成、林言奕Andy Lin陳華Hua Chenによる男女デュオ・我們OURSです。嚴爵Yen-jが設立したレーベル・鮪魚肚影音The Way We Do Productionsから、今年5月20日に1stアルバム我們OURSをリリース、正式にデビューしました。彼らは2018年に自分たちのYouTubeチャンネルを開設して、これまでに自作曲や有名歌手のカバー曲などをたくさん公開しているのですけども、そのクオリティがひじょうに高くてですね、アルバムリリースが待望されておりました。チャンネル登録者数は現在22万人を突破。来年の各音楽賞に必ず絡んでくるだろうと期待をしている要注目のユニットです。

 

 

Project 88(台湾)

 

2組目はメジャーレーベル・愛貝克思avex taiwanからデビューした平均年齢20歳未満という4人組ガールズバンド・Project 88です。メンバーはEN(Vo,Gt)、LIN(Ba)、蕾蕾(Key)、DiDi(Dr)の4名。愛貝克思は2017年に行なったこのプロジェクトのオーディションで、女子高生500人の中から彼女たち4人を選出。3年間のトレーニングを経て、今年3月10日に1st EP起點をリリースしました。原石感はまだ抜けていないですけども、平均年齢20歳ですから、磨けばこれからドンドン光り輝いてくるでしょう。バンド名の由来は、愛貝克思の住所が北路88號であること(臺北市松山區敦化北路88號12樓之3)、それから《無限》の意味も込められているそうです。暖かく見守っていきたいですね。

 

 

WHIZZ(香港)

 

3組目は香港からです。今年2月に一度ここで取り上げました、2019年結成の女性4人組バンド・WHIZZです。メンバーは王雨山Yushan Wong(Vo,Gt)、Moo(Gt)、Bowie Ling(Ba)、Jess Leung(Dr)の4名。全員が90年代生まれ、WHIZZ結成以前はそれぞれ別々に音楽活動をしていたキャリアもあって、バンドのスタイルはかなり出来上がってる感じがしますね。大人びた雰囲気と、そこに見え隠れする少女が持つ繊細さや危うさ、その世界感が彼女たちの魅力の1つとなっています。今年8月に1stアルバム之所以我們都在水底里歇斯をリリース。2022年、大躍進が期待される要注目のバンドです。

 

 

Blueburn(台湾)

 

4組目は男女5人組バンド・Blueburnです。結成は2018年。メンバーは趙廣絜(Vo,Key)、蘇群淵(Gt)、張志丞(Gt)、 魯莉庭(Ba)、賴芊含(Dr)の男女5名。2020年にシングルDiane、今年11月に3曲入りEPBlueburnをリリースしています。今いちばん日本の音楽ファンにオススメしたい台湾バンドは誰?と訊かれたら、僕は迷わずBlueburnを推しますね。発表されている楽曲はまだ少ないのですが、台湾の雨空をイメージさせるようなメランコリックなボーカルと渋いツインギターサウンドは、きっと日本でもウケると思います。溫蒂漫步Wendy Wanderの次はコレでしょう。要注目です。

 

 

粉內Fi-Né(台湾)

 

最後はアメリカ人ミュージシャン・Philip D’Avilarと台湾人ボーカル・李沛絃Suzy Leeによる夫婦ユニット、粉內Fi-Néです。Suzyはボーカリスト、モデル、アニメーター、デザイナーなど数多くの肩書きを持つマルチアーティストです。愛貝克思avexで製作助手を務めた後、アニメーションを学ぶため2013年に渡米。そこでパートナーとなるミュージシャン兼エンジニアのPhilipと出会いました。2016年頃から2人で音楽活動を開始し、結婚後の2019年、Suzyの故郷・台湾に夫婦で移住。2020年に1st EPCrossing Dimensionsをリリースしています。今年もシングルを10曲立て続けにリリースするなど精力的に活動中。要注目のユニットです。

 

 

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以上、sasanoji電台が2022年に注目するアーティスト、でした。ソロでも推したい人いたのですけどね、日本ではバンドのほうが注目度が高いので、今回はバンドをメインに選んでみました。

ちなみにソロだと、ADENPUZZLEMAN盧栗莉LilyluHarry黑瑞Mike張懷顥奕超Yi Chao李夢涵PanayArase阿拉斯Haezee黃瑋昕徐靖玟ChingWenYu. 張瑀縉Jinなどが、かなり気になりました。2022年、彼らのほうも注目をしていきたいです。

 

 

さ、2021年が終わります。まあ~今年も身動きの取りづらい1年でした。9月末でいちおう緊急事態宣言が解除されて、10月、11月は僕も溜まった鬱憤を晴らすかように毎週末、朝早くからバイクで出掛けたりしておりました。自分にもまだこんなに元気が残っていたんだなぁと、我がことながらハッとさせられました。若返った気がしました。生活のリズムが変化すれば、肉体的にも精神的にも、良いこと悪いこと、当然いろいろ影響はありますよね。これは音楽の世界も同じで、人の行き来が制限されて思うような活動が出来なくなった一方で、ネットを通じて今まで想像もしていなかったようなアイデアやコラボレートが生まれたりする…。何がどう作用するか、ホントに未来って分からないものだなと、つくづく思い知らされたこの2年でした。だから僕は来年も、ポジティブとグータラを意識しながら、やっていこうと思っております。

 

 

それでは2021年最後の曲に行きましょうか。玖壹壹Nine One Oneが所属する混血兒娛樂AINOKO Entertainment唯一の女性歌手、今年5月7日にデジタル配信されました縉Jinの1stアルバムDebug ft. lifeから、早碎早起を聴きながらお別れです。

今年も気まぐれな放送にお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。どちらさまも、良いお年をお迎えくださいませ。そして、皆さまにとって2022年が有意義な年でありますように。お相手はsasanoji電台でした。ごきげんよう。拜拜!

 

 

年が明けたら、sasanoji電台のBest Tracks of 2021とか、sasanoji radio Awards 2021【Best Music Video】とか、アレとか、コレとか、やらなきゃいけないことが山積みなんだよう~。

 

あ、夢か…。

 

 

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本日のオンエア曲

 

 

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