令和3年12月25日、土曜日。時刻は午後10時になりました。
皆さん、こんばんは。いかがお過ごしでしょうか。人知れずコッソリ不定期放送中、フェイクラジオ・sasanoji電台です。
年の瀬も押し迫っているところ、今回は大急ぎで1本用意いたしました。sasanoji電台では大体この時期、来年注目をしたいアーティスト、躍進を期待するアーティストなどを選んで遊んだりしているのですけども、まさにその最中ですよ。以前…、昨年の4月でしたか、取り上げました原住民族・阿美(アミ)族出身の女性ボーカル・夏子Natsukoとギタリスト・王家權Hunter Wangによる男女2人組ユニット・珂拉琪Collageが、12月23日、突然に、何の予告もなく1stアルバム『MEmento·MORI』をリリースしてきたんですね~。ビックリしました~。
珂拉琪Collage『MEmento·MORI』(デジタル配信版)
その前日、22日にYouTubeやクリエイターズサイト・StreetVoiceなどでは新曲『TALACOWA』が公開されていて、それについては夜遅くに夏子さんがTwitterで告知していたのですけども、まさか時を置かずしてアルバムまでUPしているとは思ってもいませんでした。僕は翌23日の昼間にそれに気がついて、早く帰って聴きたい聴きたいと、ずっとソワソワしてました。しかもそれまで登録が無かったSpotifyにもラインナップされているではありませんか。そんな重要な情報を黙っているなんて、もぉ~夏子さんてば、サプライズ好きかあww?
で、帰宅してすぐに聴いてみましたよ。
ラストの『Outro』を含めて全9曲を収録しています。
良いですね。ズッシリと重量感のある楽曲でまとめてきました。なんてエモいアルバムだ!
ネット上で公開済みの曲は『這該死的拘執佮愛』(①)、『葬予規路火烌猶在』(②)、『萬千花蕊慈母悲哀』(③)、『MALIYANG』(⑤)、『TALACOWA』(⑥)の5曲で、『TALACOWA』以外はアルバム用に編曲が加えられているようですね。あとの4曲、『傷心地獄芳花引魂』(④)、『’ADINGO』(⑦)、『TORATORAW』(⑧)、『Outro』(⑨)は未発表曲です。
逆に公開済みだけど収録されなかった曲もいくつかあって、『蓮花空行身染愛』(2021年3月)、『紅弁慶』(2020年11月)、『Radical Love』(2019年10月)、『TIC』(2019年7月)などは入っておりません。『蓮花空行身染愛』や『紅弁慶』は人気曲ですが、今回のズッシリとした雰囲気とは若干カラーが異なるので、それで外したのでしょうか。理由はちょっとわからないです。いずれまた、こういったタイプの曲を集めて1枚作ってくれるのではないかと期待をしております。
使用言語ですけども、前半の4曲が台湾語。後半は『MALIYANG』、『TALACOWA』、『’ADINGO』が夏子さんの母語・阿美(アミ)語と日本語のミックス、『TORATORAW』が阿美語となっております。
民族のアイデンティティを核に、過去と現在、どちらか一方に寄るのではなく、それらを美しくエモーショナルに融合させた、2021年最重要の1枚です。これはまた言語別に部門が分けられている金曲獎では振り分けづらい作品…ということになると思いますが、来年の各音楽賞、きっと絡んでくるのでしょうね。楽しみです。
それでは、12月22日公開の新曲、今回のアルバムでは6曲目に収録されております阿美語と日本語によるナンバー、『TALACOWA』を聴きながらお別れです。
またちょっとオミクロン株というのが流行ってきつつあるようですけども、年末、出歩く機会が多くなってきます。引き続き油断をしないように行動しましょうね。お相手はsasanoji電台でした。ごきげんよう。
今年、もしかしたらもう1回くらい放送するかもしれません。しなかったらゴメンナサイ。また来年だ~。
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