今夜のOPナンバーは、2020年10月公開、サブスクでのリリースは2021年1月となっております、ボヘミアンなカジュアルスタイルが印象的な台湾の新人女性シンガーソングライター・LÜCYの1stシングル、『CACTUS』でした。
令和4年4月24日、日曜日。時刻は午後10時5分になるところです。
皆さん、こんばんは。いかがお過ごしでしょうか。人知れずコッソリ不定期放送中、フェイクラジオ・sasanoji電台です。
LÜCY、カッコイイですよね～。前回の放送のOPで最新シングル『電線桿上的鳥』をお掛けしましたが、これは要注目レベルMAX！と思った方いらっしゃるのではないでしょうか、ということで、今回改めて取り上げることにいたしました。まだ詳しい情報がほとんど出ていない状況なので軽めにですけどね、ご紹介しておきます。よろしければ、しばらくお付き合いくださいませ。今回はLÜCYの特集です。
今夜の2曲目、いきましょう。こちらは2021年4月リリースの2ndシングルになります。昨年の第12屆金音創作獎で最佳民謠歌曲獎（最優秀フォークソング賞）にノミネートされたLÜCYの『HEAVEN.ZIP』をお聴きください。プロデュースは有名アーティストの作品を数多く手掛けているギタリスト兼プロデューサーの海大富Déjà Fu[*1]。MVは2020年にデビューしたR＆B創作魔人・王力LEE[*2]のMV等で注目を集めている新進監督、李竹Bämbøø Leeこと李品賢[*3]が担当しています。
さて、LÜCYのプロフィールですけども、先ほど言ったとおり詳しい情報がまだほとんど出ていません。本名は不明、出身地も不明…。生年だけはハッキリしてまして、2000年生まれの今年22歳だそうです。若いですよね～。この若さでこの渋い雰囲気を出せるなんて、王若琳Joanna Wang（1stアルバムリリース時19歳）、白安Ann（同20歳）、吳卓源Julia Wu（同22歳）が現れたときもかなりビックリしましたが、それに匹敵するような驚きでした。それから…これも未確認情報ですが、原住民族の血統との話も出ています。なるほど、確かにそんな雰囲気が見えますね。
今年2月に彼女を特集したファッション誌・Vogue Taiwanのインタビュー記事によると、子供の頃はお母さんの希望でクラシックピアノを、高校生になって自分の意志でギターを弾き始め、創作活動を開始。その後、新しいギターを買うためのお小遣い稼ぎに、コンテストプラットフォーム・獎金獵人Bounty Hunterに自作曲2曲を投稿したところ、これがレコード会社の目に留まり、すぐにソングライター契約を結びたいとの連絡があったと！…凄いな。ただ、当時彼女はまだ高校生だったので、プロのギタリストからアドバイスを受けることを勧められ、そのとき紹介されたのが、ØZI、J.Sheonほか人気アーティストの作品を数多く手掛けている現在の彼女のプロデューサー・海大富Déjà Fuだったということです。
そして2020年10月、海大富Déjà FuのプロデュースによるLÜCYの1stシングル、今夜最初にお掛けしたフォークテイストのドリームポップナンバー『CACTUS』がクリエイターズサイト・StreetVoiceに投下されて、音楽ファンの注目を集めたと…。Bämbøø Leeが監督したMVもほぼ同時に公開していますが、これは話題になるでしょう、当然。なんで僕は見逃したかな～、悔しいなww。
ではここで、2021年8月にリリースされました3曲入りのLive Session EP『Folk Ÿou』から、彼女自身が作詞作曲をした『Nothing’s gonna hurt us』、『In Another World』、『EYE(S)』を続けてお聴きください。Backを務めているのは、A Ghost Story & 晴天娃娃、だそうですが、何者でしょうね^^。
いやあ～、21歳ですか。雰囲気ありますよね～。壞特?teを初めて聴いたときも似たような印象を持ちましたが、彼女、どういった環境で育ったのでしょうか。ひじょうに気になります。
続いてもう1曲いきましょう。2021年12月24日、昨年のクリスマスイブにリリースされた3rdシングルです。先ほどのLive Sessionの3曲目に入ってました『EYE(S)』のスタジオ録音版ですね。LÜCYが大好きな米ドラマ『I Origins』（2014年）にインスピレーションを得て書いた歌だそうです。これ、MVの陣容が凄くて、なんと監督が日本の映像作家・PETAこと芳賀陽平さん[*4]、撮影監督が丸山雄大さん[*5]、主演が芳賀陽平作品ではお馴染みの俳優・松㟢翔平さん[*6]と、モデルのTOWAさん[*7]という豪華な内容となっております。日本でもぜひ注目してもらいたいMVです。
Vogue Taiwanの記事によると、LÜCYはインタビューを受けた時点でまだ2回しかLIVEの舞台に立った経験がなかったそうです。彼女は元々、有名人になるつもりは全くなくて、ただ新しいギターを買うためのお金が欲しくてコンテストに応募しただけでした。それがデビューのキッカケとなったわけですが、自分の中だけで楽しんでいた世界が突如オープンにされたことに対する戸惑いや不安、自信の無さも、彼女の言葉の端々から窺えます。その辺が自信満々でデビューしてきた王若琳Joanna Wangや吳卓源Julia Wuとは、ちょっとタイプが違うところですね。ま、そういった不安もキャリアを重ねれば、やがて払拭されていくことでしょう。今年おそらく1stアルバムがリリースされると思いますが、また楽しみな新人が出てきましたね。
今夜は要注目レベルMAX！の謎多き新人シンガーソングライター、LÜCYをご紹介いたしました。いかがだったでしょうか。最初軽めにと言いましたが、まあまあ纏まったカンジになりましたね。皆さんもぜひチェックしてみてください。
では、今夜のラストナンバーです。2022年2月にリリースされました最新シングル『電線桿上的鳥』を聴きながらお別れです。
ここ東京・練馬の天気は…先ほどまで降っていた雨は止みましたか？現在は曇っているようです。気温16℃、湿度は82％。明日の予報は晴れで、最高気温は…27℃？。また暑くなりそうですね～。その後は曇りだったり雨だったり、ハッキリしない天気が続きます。今度の金曜日、4月29日は昭和の日でお休み。そこからゴールデンウィークに突入するという方もいらっしゃると思いますが、お天気に恵まれると良いですね。それでは皆さん、体調管理にはじゅうぶんに気をつけて、ゴールデンウィークまであと少し頑張りましょう。お相手はsasanoji電台でした。ごきげんよう。拜拜！
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脚注
*1:周湯豪、LEE、J.Sheon、蕭煌奇、羅志祥、王大文、ØZI、朱興東、黃玠瑋、鄧福如、呂薔、楊丞琳、丁噹、梁文音ほか、有名アーティストの作品に作詞、作曲、編曲、プロデュース、演奏等で多数参加している。
*2:2017年度のワールドブリュワーズカップチャンピオン・王策の弟で、女性シンガーソングライター・孫盛希の従弟。
*3:LEE『失蹤 feat. 孫盛希』、同『DMT』、同『LUST』（副導）、The Crane『拉麵公子』、ØZI x 蛋堡Soft Lipa『DEATH TRIP』などを手掛ける。
*4:映画『Tropical』（2015年）、MV / シャムキャッツ『すてねこ』、同『Coyote』、同『Four O'clock Flower』、髙橋颯『大切な君へ』、藤原さくら『Monster』、同『Twilight』、ミツメ『オブジェ』、同『なめらかな日々 』、ラッキーオールドサン『すずらん通り』、iri『Shade』（共導：丸山雄大）、JJJ『PLACE TO GO』ほか多数。
*5:LUCKY TAPES『Actor』、PUNPEE『Happy Meal』、ROTH BART BARON『極彩 | I G L (S)』、VaVa『Triforce feat. Yo-Sea, OMSB』、JJJ『flame』、STUTS『One feat. tofubeats』（共導：芳賀陽平）、iri『摩天楼』ほか多数。
*6:映画『Tropical』、ドラマ『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』、MV シャムキャッツ『Coyote』、iri『Shade』、真心ブラザーズ『愛』、Shohei Takagi Parallela Botanica『ミッドナイト・ランデヴー』、MONO NO AWARE『ゾッコン』ほか出演作多数。日台を股に掛けて活躍中。
*7:映画『不安定なせいかつ』、『fortune/mirror』、『やがて終わりゆく日々について』、MV maco marets『Spring Journal』、ミツメ『なめらかな日々 』、アンチモン『blue bird』ほか、CM、モデル、雑誌等多数出演。
