今夜のOPナンバーは2021年12月リリース、シンガポール出身の21歳、現在は台湾を拠点に活動している男性シンガーソングライター・陳耀威Aldo Tasburのデビューシングル『尋尋覓覓』でした。
令和4年4月3日、日曜日。時刻は午後10時4分を回っております。
皆さん、こんばんは。いかがお過ごしでしょうか。人知れずコッソリ不定期放送中、フェイクラジオ・sasanoji電台です。
陳耀威Aldo、21歳ですか~。シブいですよね~。聞くところによると、孫燕姿Stefanie Sunの恩師としても知られる大物音楽家・陳彼得Peter Chenに歌唱指導を受けているそうで、これは今年、注目しておいたほうがいいかもしれません。
そう言いながらじつは僕、今朝まで彼のことを全く知らなかったんですけどねww。朝、洗濯しがてら聴いていたSpotifyのDiscover Weekly(Spotifyがユーザーに合わせて選んだ新曲と知られざる名曲を紹介してくれる週替りのプレイリスト)の中にこの曲が入っておりました。他にも自分好みの曲がたくさんあって、Spotify、よく分かってやがるな~と、レコメンドアルゴリズムの優秀さに鳥肌が立ってしまったのですが、今回はそのSpotifyがsasanoji電台のために選んでくれたプレイリスト・Discover Weeklyの中から、僕がとくに気になった曲を何曲か、ご紹介していきます。よろしければ、しばらくお付き合いくださいませ。
今夜の2曲目です。シンガポールのシンガーソングライター兼プロデューサー、ミキシングエンジニアとしても活動しているネット系アーティスト・月食Moon Chewが、同じくシンガポールの女優兼歌手・芮恩Rui En(現・瑞恩)の2002年の曲『討厭』をカバーしています。お聴きください。
セツナ系のイイ声してますね~。芮恩のオリジナルはメリハリが効いたノリのよい曲調でしたが、ひとり夜の街を歩いているような淋しげな雰囲気が漂うこのカバーも、イイですね。月食Moon Chewは有名曲のカバーをたくさんネット上で公開しているほか、近年は自作曲も10数曲、発表しています。アルバムリリース等はまだありません。僕にとっては未知のアーティストです。
3曲目は2021年5月リリースのシングル、四分衛Quarterbackや潘裕文Peter Pan、曲婉婷Wantingらが所属する闊思音樂CROSMUSICの新人女性シンガーソングライター、侑彤Verity Chenの『光害』です。プロデュースは実力派アーティスト・蕭賀碩Shuo Hsiaoが担当しています。
この曲は以前、第2廣播(Twitter)のほうでご紹介していますね、たしか。暗闇を恐れないで。きっと希望の光は見えてくるから。そんな気持ちになるナンバー。侑彤Verityは14歳のときにギターを弾き始め、大学時代は金韶獎、台科金絃獎、政大金旋獎ほか大小様々な音楽イベントに出場し、合計25もの賞を獲得したという逸材で、おそらく今年、何かしらの動きがあるのではないかと期待をしているアーティストです。
4曲目は香港から。エレクトロポップアーティスト・瑪莉羊羊Merry Lamb Lambの2021年8月リリースのシングル『不清醒都市』です。作曲で参加している拋海ThrewSeaについては、僕はわからないです…。ご存じの方、いらっしゃいますでしょうか。
近年、シティポップが世界中で人気となっていますが、『Plastic Love』を少々イメージさせるレトロな雰囲気のエレクトロポップチューンですね。米・トロントの大学で芸術(油絵)を専攻。当時出会った(現在のマネージャーでもある)阿龍にコンピュータで曲を書くことを勧められ、本格的に音楽の道に進みました。帰国後の2015年、最初の曲『Pity Party』を公開。現在はVOGUEやGUCCIとコラボするなど、ファッションアイコンとしても注目を集めています。
5曲目は台湾です。2021年11月リリース、女性ボーカルバンド・庸俗救星Vulgar Saviorの1stアルバム『末日倒數的庸俗週記』から、9曲目に収録されております、曲名とはちょっと裏腹の物哀しい雰囲気のナンバー『Marry Me』をどうぞ。
2020年に解散した三十萬年老虎鉗Mr. Loud Who Chanceの吉他手・阿雷(陳千煒)と貝斯手・羅晧宇が新たに結成したバンドです。メンバーは宋家耘(Vo)、陳千煒(阿雷 / Gt)、羅晧宇(Ba)、陳允祈(Dr)の男女4名。このアルバムはイイですよ。若さを感じます。今年の金曲獎、入ってくるのではないでしょうか。今までノーチェックだったのですが、これは教えてくれたSpotifyに感謝ですね~。
6曲目も台湾です。2021年9月リリースのシングル、これも知りませんでした~。現在、米・ボストン大学に留学中の新人女性R&Bシンガー、Jocelyn 9.4.0の『Baby Blue』をどうぞ。
アーティスト名の《9.4.0》って何ですかね。元々は940王(940Wang)名で作品を公開していたようなので、本名の発音に由来するのでしょうか。ご存じの方いらっしゃいましたら、お教えくださいませ。Jocelyn 9.4.0は、香港出身の歌手でプロデューサーの劉偉德Victor Lauが発掘した新人で、歌唱コンテスト番組『聲林之王3』(2021年12月3日~2022年3月11日放送)に出場して注目を集めました。落ち着いた低音と華やかな高音が魅惑的ですね。大学を卒業したら、きっと大活躍してくれるでしょう。
7曲目、台湾が続きます。2022年1月リリース、イギリスのロックバンド・Queenに影響を受けて音楽の道に進んだという新進女性シンガーソングライター、張牧喬Lyn Changの2曲入りEP『I'm Doing Fine』から、1曲目に収録の『好想要你回來』をどうぞ。
このEPは、彼女のお母さんが急死した後に制作した、悲しみに別れを告げて、前を向いて歩いて行こうという思いが込められた作品だそうで、それを知って改めてタイトルや歌詞を読んでみると、胸にグッ…と迫るものがありますね~。張牧喬Lyn Changは、歌手兼プロデューサーの黃韻玲Kay Huang、バークリー音楽大学卒の女性歌手・洪筠惠Jennifer、黃韻玲の息子でギタリストの沈裕紘Arthur Shenらの指導を受けているとのことで、これはかなり本格派の匂いがしますよ~。
以上、今夜はSpotifyがsasanoji電台のために選んでくれたオススメプレイリスト・Discover Weeklyの中から、僕がとくに気になった曲を何曲かご紹介いたしました。
いかがだったでしょうか。Spotify、やってくれますよね~。コレ、全部機械が選んでくれているんですから、驚いてしまいます。つまり僕の好みが電気信号に置き換えられて、全部機械に記憶されてしまっている…ということですか。自分が知らなかった歌手や聴き逃していた曲を教えてくれる、たしかにありがたいのですけどね。でも一方で、なんだか自分で見つける楽しみまで電気信号に置き換えられてしまったような…、寂しい、悔しい気持ちも、どこかにある感じもするんですよね。まあ、こういう時代になったのだと、諦めておりますが。
では、今夜最後の曲にまいりましょう。この曲もDiscover Weeklyに入っていた曲です。詳しい情報が出ていないのですが、おそらく陳鋼彥Dimitri Chen(ヂミ)と洪子堯Uncle Willによる2人組ユニットだと思います。2021年4月リリース、宝島材料行PóTó Hardware Storeの3曲入り1st EP『若不是山城落雨』から、3曲目に収録の『拍毋見的蘋果』を聴きながらお別れです。
窓の外が暗くてよくわかりませんが、ここ東京・練馬では現在、雨が降っていますか。明日の予報も雨、最高気温はこの時季としては低めの12℃となっております。火曜あたりから気温が上がってきまして、次の週末は晴れるようですね。僕が使っているお天気アプリの予想では、ですけども。またちょっとハッキリしない天気が続きますが、皆さんにとって有意義な一週間となりますように。お相手はsasanoji電台でした。ごきげんよう。拜拜!
こういう感じでの紹介なら、ちょくちょく出来るか~?
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