sasanoji電台【台湾ポップス専門】

こちらはsasanoji電台第1廣播、TW-POP専門チャンネルです。

続・東京のFM局では、台湾ポップスは流れているか。

こんばんは。
人知れずコッソリ不定期放送中、フェイクラジオ・sasanoji電台です。

 

まずは1曲。先日公開されたばかり、個性的なハスキーボイスが魅力の新人女性シンガーソングライター・?te壞特の3rdシングル『Santé』です。どうぞ。

プロデュースは汁橙音樂Juzzy Orangeのメンバーでもあるギタリスト兼ビートメイカー・Tower da Funkmastaが担当しています。?te壞特、発音はHuài tèでよいのでしょうか。情報はまだほとんど出ていませんが、要注目ですよ~^^。

 

さて、前回放送の『東京のFM局では、台湾ポップスは流れているか。』、気に留めてくださった方がそこそこいらっしゃったみたいで嬉しかったです^^。

先月は東京・日本橋に誠品生活がオープンしたり、上野で大きな台湾イベントが開催されたり、それに合わせて代官山の蔦屋書店では台湾ポップスを特集したフェアが行なわれたりと、台湾カルチャーについての話題を耳にする機会が多かったですよね。でもラジオを聴いていて台湾の音楽に出会う機会は、そんなに増えた気がしない…。

それで実際どんな状況になっているのか、僕がradikoで聴ける東京エリアの民放FM局(InterFM,Tokyo FMJ-WAVEbayfm,FM NACK5Fm yokohama)のオンエアリストを、9月22日から28日までの1週間、チェックしてみたわけです。

 

結果は、まあ~酷いもんでしたね。愕然としました。

 

見落としがあるかもですけど、1週間、6局合わせてたったの24曲ですよ(ライブレコーディングを含む)。台湾の話題で盛り上がっていてこの数字ですから、もしもその上乗せが無かったらと想像すると、本当に虚しく、暗澹たる気持ちになってしまいます…。

でも、台湾カルチャーにハマった日本人は間違いなく増えているはず。だからきっと、台湾ポップスを推してみようと考える選曲担当者だって…と、淡い期待を抱きつつ、9月29日(日)から10月5日(土)までの1週間、もう一度チェックをしてみました。

 

本日の2曲目は、9月29日に大阪、10月2日に京都でライブを行なった注目の男性4人組インストバンド、體熊專科Major in Body Bear[*1]の1st EP『Topic 1: 告白 Confession』(2017年)から『Little people in the woods』でした。體熊專科は今年4月に1stアルバム『Topic2: 關係 Relationship』をリリース。先日、台湾のインディーズ音楽賞・第十屆金音創作獎【最佳搖滾專輯】部門へのノミネートが発表されています(受賞式典は11月16日)。

 

では、その集計結果ですが…、
9月30日に1曲、10月2日に2曲、10月3日に1曲、10月4日は3曲、10月5日が1曲の計8曲でした[*2]。

 

すんごいですね~、前回の3分の1ですよ。唖然、呆然…。
8曲中、3曲が宇宙人。その内の2曲は『Play One』ですので、実質掛かったのは7曲ということですか。これはもう東京エリアの民放FM選曲担当者の頭の中には、台湾の音楽を聴いてもらおうといった意識は…ほぼ無いですね。よ~くわかりました。

 

東京エリアの民放FMは、台湾ポップスにほとんど関心がない!

 

もったいないですよね~。

 

本日3曲目は、張芷瑈(Vo)、陳祐霖(Gt)、林冠宏(Ba)、蕭志任(Dr)による男女4人組バンド・白頻率White Frequency、2018年リリースの1st EPからタイトルナンバー『如果你能到我的雨裡面』でした。sasanoji電台のイチオシ、S電賞2018のベスト新人バンドです^^。

 

もう音楽情報をラジオから得る時代ではないのでしょうか…。
ラジオもストリーミングサービスのようにただ曲を流すだけ、気になったアーティストや楽曲があったら、ネットを使って自分で情報を調べてくださいね、そんな薄い時代になってしまったのでしょうか…。

 

僕はNHK-FMで毎週土曜の朝に放送しているピーター・バラカンさんの番組『ウィークエンドサンシャイン』をよく聴いています。洋楽番組です。起きたばかりの頭では処理するのが難しいほどの膨大な量の情報が、あの番組からは溢れ出ています。そこに見えるのは落ち着いた語り口とは裏腹の、音楽に対するピーターさんの熱い思いです。こだわりや哲学です。制作に携わるスタッフも、おそらく同じ方向を見ているでしょう。それは番組に寄せられるリスナーのメールからも、同様に感じ取ることが出来るものです。

民放で叶わぬのなら、NHKで台湾専門番組を作ってもらえるといいのですけど~。
時間はタップリ1時間で。入りづらくならないように、雰囲気はちょっと柔らかめにして…。

NHKには、そのノウハウがあるはずです。

 

それでは本日のラストナンバー。今年で結成10年、女性シンガーソングライター・法蘭Franを中心とする男女3人組バンド、法蘭黛Frandéの新曲『接下來要去哪』を聴きながらお別れです。日曜終わってしまいますけど、いっぱい晩ご飯食べて、来週1週間また頑張りましょ^^。sasanoji電台でした。

 

白頻率がフツーに日本のラジオから聞こえてくるようになったら、もう思い残すことはありません。

 

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追記:

ブログを読んでくださったQQQ @QQ9966QQ さんから、Twitterのほうに情報をいただきました。

10月5日(土)のInterFM、19時から放送の『ASIAN BEAT HOUSE』内で、CHING G SQUADの『WATERMELON』と吳卓源Julia Wuの『HIGHER』が掛かっています。また、コミニュティFM・湘南ビーチFMで日曜19時から放送中の『ASIAN WAVE』でもC-POPが聴けるとのこと。

QQQさん、情報ありがとうございました!

 

他にも台湾ポップスを流している番組知ってるよ~とか、この番組ではこんな曲が流れていたよ~など情報をお持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひお教えくださいませ。

みんなで台湾ポップス、楽しみましょう!

 

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追記:

上記の『ASIAN WAVE』は、土曜28時から信越放送SBCラジオ(AM)でも放送しているので、radikoで聴取可能。また、湘南ビーチFMのWebサイトから直接聴くことも出来ます。

 

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本日のオンエア曲

 

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関連記事

東京のFM局では、台湾ポップスは流れているか。(2019年9月29日)

 

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脚注

*1:現メンバーは包子Myles(張天偉,Gt)、海狗Seadog(林奕勳,Ba)、小逸Andy(陳逸,Dr)、安西Yifan(Key)の4名。2015年に包子、藥包(Ba)、小蟲(Dr)、安西によって結成され、2017年に1st EP『Topic 1: 告白 Confession』をリリース。2018年、貝斯手と鼓手が現在のメンバーにチェンジした。海狗は神棍樂團や胖虎樂團で知られる名ベーシスト。キーボード担当の安西とは騷包樂團で一緒に活動していた時期があり、彼の誘いを受けて加入した。

*2:Tokyo FM
ラ・ラ・トーキョー(10月4日)
 05:35 Chick en Chicks『徐志摩』(SUI Sessions Ver.)
ラ・ラ・トーキョー(9月30日)
 05:41 宇宙人CosmosPeople『Play One』

J-WAVE
RINREI MUSIX ASIA(10月5日)
 00:10 李榮浩Li RongHao『樂團』
JK RADIO TOKYO UNITED(10月4日)
 10:24 王菲Faye Wong『夢中人』

Fm yokohama
Lovely Day(10月4日)
 09:40 9m88『Aim High』
Lovely Day(10月3日)
 10:21 盧廣仲Crowd Lu『Happy Chakra
E-ne! ~good for you~(10月2日)
 12:40 宇宙人CosmosPeople『あなたは ~And You?~』
 12:52 宇宙人CosmosPeople『Play One』