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sasanoji radio Awards 2015 【Best Male Artist】編

金曲獎も終わり、2016年も後半に入ったというのに未だに2015年を振り返っているsasanoji radio Awards 2015、今回は【Best Male Artist】部門です。選んだ候補は以下の5名。

 

 

張學友Jacky Cheung『醒著做夢』(1月,環球)

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言わずと知れた香港四大天王の1人、張學友のデビュー30周年記念となる39枚目のアルバムです(國語作品としては16枚目)。2014年12月23日に『德國進口首批限定盤』、『德國進口藍光天碟CD』、『日本進口黑膠典藏盤LP』など複数のスペシャルバージョンが国境を跨いでリリースされました。金曲獎では2014年度の作品として前回の第26屆で候補となっていますが、僕は翌2015年1月8日にリリースされた『通常盤』のほうを購入したので1年遅れでの紹介となります。その第26屆金曲獎【最佳國語男歌手獎】では陳奕迅に敗れてしまいましたが(僅か1票差での惜敗だった)、2010年の『Private Corner』以来ほぼ4年ぶりとなる本作、まぎれもなく『歌神』からの賜り物です。陳奕迅の『米・閃』もモチロン持ってますけど…、僕は張學友を推すかな^^;。

 

林少緯Willy Lin『你愛他』(4月,後台音樂娛樂)

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生年は未公表。原住民族・阿美アミ族の血を引く男性シンガーソングライターです。パブシンガーをしていた母親の影響で3歳の頃から舞台に立ち、日本の演歌なども歌っていたとか。自身も17歳のときに母親と同じ道に進んでいます。ギター、ピアノ、ジャズドラムなどを独学で学び、2011年に出場した創作歌唱コンテスト『我是音樂I AM MUSIC』のボーカル部門で優勝。2013年、有名プロデューサー・周佳佑率いる新レーベル・後台音樂娛樂Backstage Musicから、1stアルバム『為愛而聲』でCDデビューしました。本作はそのデビュー作から2年2ヶ月ぶりとなる待望の2ndアルバムです。平井堅を彷彿とさせる風貌(デビュー当時は^^;)と、それを裏切らないソウルフルな歌唱が魅力…なのですが、最近少し男っぽさが薄れてきているのが気になるところ^^;。

 

謝和弦R-Chord『不需要裝乖』(6月,華納)

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1987年生まれ、和弦という名前は芸名のようですが、本名です。6つの高校を退学になったとか普段のヤンチャな言動から反逆児のイメージで見られることの多い謝和弦ですが、音楽の才能は天才的で、2009年のデビューアルバムで第21屆金曲獎の新人部門にノミネート(受賞は徐佳瑩)。2011年、兵役から戻ってスグにリリースした2ndアルバムも第23屆金曲獎で3部門にノミネートされています。その後、ドラッグ問題や重度のうつ病を患うなどでしばらく表舞台から遠ざかっていましたが、4年ぶりのニューアルバムとなる本作で見事に復活を果たしてくれました。内から噴き出す感情がそのまま刻まれたかのような全身を覆い尽くすタトゥーに、これまでの彼の苦悩と周囲への感謝を見た気がします。タトゥーの中には先日結婚を発表した彼女の名前も入っているのですよ^^。

 

Matzka『東南美』(12月,Sony Music

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中文名は宋唯農。ドレッドヘアの強面の巨漢、2008年結成の原住民族レゲエバンド・MATZKA樂團のボーカルとしても活躍している排灣パイワン族出身の男性シンガーソングライターです。MATZKA樂團は2010年にリリースした1stアルバムで第22屆金曲獎【最佳樂團獎】を受賞、2013年の第24屆金曲獎でも同賞にノミネートされている実力派バンドですが、2015年2月、所属事務所との契約満了や他メンバーの多忙(各自それぞれのバンドでも活動中)などもあって、Matzkaはバンド活動の一時休息を決断しました。本作はその後Sony Musicからリリースした彼のソロ1stアルバムです。バンドスタイルから開放されたことで彼のパーソナルな部分、民族や家族への思いがより強く出た作品になっていますね。A-Linや家家JiaJiaとデュエットするなど自由度も増しています。

 

謝震廷Eli Hsieh『查理』(12月,十全媒體)

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2007年にスタートしたオーディション番組『超級星光大道』第1シーズンに当時最年少の13歳で出場、10強まで勝ち進んで人気者となった少年・謝震廷。もちろん僕はリアルタイムでは見ていません。同じく『超級星光大道』第1シーズン出身の男性シンガー・楊宗緯の情報を集めていたときにYouTubeの録画映像で彼を見たのが最初でした。その後、高雄・南方原創影音大賞で南方之星演唱人獎を受賞したDouble 2樂團を取り上げようと調べていたとき偶然、そこに彼の名前を見つけて…。嬉しかったですね~、ずっと音楽を続けていたんだなぁと。繊細な性格を物語るかのような柔らかな容姿は、おそらく当時番組を見た誰もが想像した少年の成長した姿だったのではないでしょうか。しかし楽曲は豪胆かつ緻密、ひとたび歌い出せば妥協を許さぬアーティストの顔に変わります。

 

以上がsasanoji radio Awards 2015、【Best Male Artist】部門の候補5名でした。

誰を外すかで悩んだ女性部門とは逆に、男性部門のほうは候補が揃わなくて困りました。いっそこの部門今年はナシにしようかとも思ったくらい。金曲獎後なのでぶっちゃけ言ってしまいますが、今回の林俊傑、僕は推せませんでした。柯智棠もクセが強過ぎて僕にはチョット…。まだ新人なのにあそこまでスタイルを固めて大丈夫なのかしら…と、心配する気持ちのほうが先に立ってしまった^^;。共通している候補はMatzkaと昨年選ばれていた張學友だけですかね。ほか、途中までは楊培安蕭敬騰、ソロ1stアルバムをリリースしたHUSHくんの名前も入っていたのですが、今回は残せませんでした、ゴメンナサイ。
そんなテンションの上がらない状態のなか、林少緯、謝和弦、謝震廷の3名からは光を感じましたね~。それぞれタイプは異なりますが、今後、停滞気味の男性部門に風穴を開ける存在に育ってくれるものと期待をしております。