林宥嘉Yoga Lin『大小說家』(2012)
林宥嘉(リンヨウジャ)の4thアルバム『大小説家』に収録されている1曲『勉強幸福』のMVは、日本の軽井沢で撮影しています。軽井沢の有名観光スポットがたくさん出てきて、旅情をそそられますよね~。それで先月中旬、MVのロケ地を実際にバイクで巡ってきました。
前回ご紹介したのは、旧軽井沢銀座周辺まで。今回は『旧三笠ホテル』から『石の教会 内村鑑三記念堂』までの後半部分をお届けいたします。
それでは前回の続き、『ショー記念礼拝堂』からスタートしますね。
時刻は午後1時になろうとしています。先を急ぎましょう。
次は2人のダンスシーンや蓄音機を聴いているシーンが印象的な、重要文化財『旧三笠ホテル』に向かいます。
ショー記念礼拝堂でUターンをして旧軽銀座通りを戻り、三笠通りに出て北上します。僕はバイクなので、Uターンしたらスグに裏道に入ってしまいました。旧軽銀座入口からは約2km。自転車だと15分ほどでしょうか。松並木の中を走ります。
到着しました。自転車で来た方は門の横に駐輪スペースがあります。クルマの方はさらに200mほど進んでください。橋を渡った左側に無料駐車場があります。『旧三笠ホテル』の入館料は大人400円です。僕は門の外から見学をしました^^。
この建物は日本人の設計、施工による純西洋風建築で、明治38年(1905年)に竣工。翌年、実業家・山本直良(山本直純の祖父)がホテルの営業を開始しました。文化人、財界人が多数宿泊したことから“軽井沢の鹿鳴館”とも呼ばれていたそうです。戦後7年ほど進駐軍に接収されていましたが、その後、昭和45年(1970年)まで『三笠ハウス』の名称で営業。昭和47年(1972年)、日本長期信用銀行に買収され、昭和55年(1980年)、軽井沢町に贈与されました。ホテル廃業時点で竣工当時の建築部分が約50%現存しており、長銀から贈与された2ヶ月後、『旧三笠ホテル』として国の重要文化財指定を受けています。
お約束で、受付の女性にヨガのことを聞いてみました。
よく憶えていないそうです…。話しているうちに少し思い出したらしく、『若い、華奢な男の子…』と言っていました…。『有名なの?』、と。
軽井沢でロケをしても、ここでの知名度はほとんど、無い…。
悲しすぎる…。 (´;ω;`)ウウ・・・
次は『白糸の滝』で~す(なんか投げやりになってきた)。
旧三笠ホテルから7km弱。この先、自動車専用有料道路『白糸ハイランドウェイ』となりますので、自転車では行けません。クルマかバスでの移動となります。有料道路の料金は、普通車が300円、バイクは210円です。有料の割には路面状態がよくありません。経営の厳しさを物語っています。白糸の滝前には売店が並び、その前後に無料の駐車場があります。
駐車場から滝までは徒歩5分ほど。滝の落差は3mと低いですが、幅は70mもあります。水を直下に落とすよう壁面を人工的に掘り込んでいます。湧き水であるため流量は年中ほぼ一定で、濁りません。優雅に白い弧を描く、静かで美しい滝です。
次は浅間山ですが、これはどこから撮ったものなのかわかりませんでした。
白糸の滝から白糸ハイランドウェイを西へ約2.6km。国道146号との交差点に出ます。直進すればそのまま有料道路『鬼押ハイウェー』に入ります。料金は『峰の茶屋~鬼押出し』区間が普通車260円、バイク150円。『鬼押出し~鎌原』区間が普通車360円、二輪車250円です。僕はビンボーツーリングですので、右折して国道を北上しました。
山の形が似ている場所を探して走ってみたのですが、この辺りの道沿いには樹々が立っているため視界が開けず、浅間山の全容を望めるポイントは見つかりませんでした。MVでは視界を遮るものが一切無かったので、やはり有料道路側から撮ったのでしょうか…。150円、払ってもよかったかな…^^;。
国道146号沿いにある『浅間ハイランドパーク』から1枚だけ撮っておきました。なだらかな感じは似ていると思うのですけど…。
最後はこのMVで最も印象深い、『石の教会 内村鑑三記念堂』です。
先ほどの場所から国道146号を南下、有料道路との交差点に戻りました。ここからさらに約8.5km、南下します。右側にガソリンスタンドのENEOSが見えたら注意してください。その80mほど先、右手に『Hotel Bleston Court』の看板があります。『石の教会』への案内標識は出ていませんが、そこが入口です。
石の教会は、無教会思想を提唱していた明治・大正期のキリスト教指導者、内村鑑三の功績を讃えて1988年に建設されました。光と静寂、柔らかい曲線を描く石壁の回廊。アメリカ人建築家・Kendrick Kelloggが“屋内も自然そのもの”をコンセプトに、空間と自然との調和、オーガニック思想を具現化した独創的な教会です。無料駐車場を完備、見学も無料です。
永遠に続くかのような石積みの回廊の先にあるのは、内村鑑三と、この独創的な教会を設計したKendrick Kelloggの貴重な資料を集めた展示室です。もちろんここも無料。相当に見応え、読み応えのある品々が並んでいます。興味がある方は1時間くらい余裕を持って入ったほうがよいでしょう。
展示室横の階段を上った左側が、石の教会の内部です。入口には案内の女性が立っていて、カメラ等での撮影が禁止されている旨を伝えられます。祭壇は南側にあり、スリットのように配されたアーチ状の窓からは、時間の経過と共に様々な表情の光が差し込んできます。堂内には水が引かれ、微かにせせらぎの音が聞こえています。とにかく言葉を失うほどの、荘厳な空間でした。
結婚式が行なわれる時間帯は見学不可となりますので、事前に問い合わせるなど注意が必要です。僕は問い合わせをしないで行ったのですが、この日は夕方4時から式の予定が入っていたそうで、危うく見学出来なくなるところでした。
もうすぐ午後3時になろうとしています。
じっくりと見て廻るには、やはり2日は必要ですね~。
今回はここまでにしておきましょう。
帰路は、佐久から国道299号で十国峠、志賀坂峠を越えて、来たルートをそのまま逆に走りました。自宅到着は午後8時。走行距離は600km弱くらいです。
無事に戻れましたか?
お疲れさまでした。
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