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萬芳、2年2ヶ月ぶりにニューアルバムをリリース。

萬芳Wan Fang『原來我們都是愛著的』(2012)

Wan-fang2012
これはジャケットというより…本ですね。CDの収納方法も驚き。

 

1990年アルバムデビュー。ラジオのDJ、女優としても活躍するベテラン女性シンガーソングライター・萬芳(ワンファン)の新作が、8月24日に滾石唱片Rock Recordsからリリースされます。

2010年の『我們不要傷心了』以来2年2ヶ月ぶりとなる今作は、林揮斌、黃韻玲、青峰、陳建騏、十九兩樂團の張瀚中(ピアノ)とRiecky(バイオリン)ら国内アーティスト勢に、日本人ベーシスト・早川徹&ギタリスト・大竹研、パラグアイ出身のギタリスト・Roberto Zayasら海外勢も加わった贅沢な作品となっています。プロデュースは林揮斌と共に自身が携わりました。家族への想い、家族からの愛をテーマとした心暖まる1枚です。

 

アルバムタイトルナンバー『原來我們都是愛著的』。Roberto Zayasは1984年から台湾に在住し活動しているパラグアイ出身のギタリストで、TANKの作品などにも参加をしています。お父さんがギターを弾き、娘が歌っている、そんな様子をイメージさせる曲ですね。

 

萬芳は1990年のデビュー以来毎年のように新作をリリースする人気シンガーでしたが、ヒット曲を出し続けるうちに歌うこと自体が職業化してしまったと、2002年に突然歌謡界の第一線から退いてしまいました。その後はラジオのDJ、映画や舞台、ドラマを中心に活躍。2004年には台湾のエミー賞こと金鐘獎で主演女優賞に輝くなど、女優としての才能も開花させています。

2010年、萬芳は8年ぶりとなる新作『我們不要傷心了』をリリースし歌手活動を本格的に再開。この8年という歳月が音楽に対する迷いをふっ切ってくれたのか、自らプロデュースにも携わった前作は、慈愛に満ちたヒーリングソング的色彩の濃い作品に仕上がっています。惜しくも受賞はなりませんでしたが、萬芳はこの作品で初めて金曲獎にノミネートされました。

 

『原來我們都是愛著的』もそうですが、子供が出てくる萬芳のMVはとくに印象的です。上から『就值得了愛』(1996年)収録、中島みゆき『誰のためでもない雨が』のカバーで『睡‧醒』。『我們不要傷心了』(2010年)収録の『看見快樂對我笑』と、アルバムタイトルナンバー『我們不要傷心了』。

 

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