AGG『Sing It』(2012)
本日、8月10日にEP『Sing It』でCDデビューした新人女性シンガーソングライターです。
“AGG”というのはもちろんアーティストネームで、“A Girl sings with Guts”(Guts女聲)の略とのこと。本名、生年等はまだ公開されていません。ただし、新人とはいえ、その経歴には凄まじいものがあります。
幼少の頃からピアノを学び、輔仁大学卒業後は米・カーネギーメロン大学に進学してピアノ演奏を極め、学位を取得。さらにバークリー音楽大学で流行音楽制作、ジャズピアノ、ジャズボーカルを専門に学びました。ピアニストとしてカーネギーメロン交響楽団やバークリー弦楽団などオーケストラに参加したほか、シャトークアピアノコンクール(Chautauqua Piano Competition)では決勝に進出。ミュージカルやアニメーションの音楽制作にも携わっています。
台湾に戻ったあと教職に誘われますが、それを断わり、F.I.R.飛兒樂團の阿沁Realの下で音楽製作のイロハを学びながら、製作助手、ピアニスト、コーラスとしてF.I.R.や他アーティストの作品に参加。それらのキャリアが認められ、F.I.R.のコンサートではバンドリーダー的な立場にあったようです。
その彼女が、今回シンガーとしてデビューすることになりました。
阿沁作曲、2曲目に収録の『瘋狂很瘋狂』。ミキシングは日本で行なわれたようですね。椎名林檎作品のサウンドプロデュースで知られる北城浩志氏が担当しています。下はタイトルナンバー『Sing It』のショートPV。
収録曲は『Sing It』と『瘋狂很瘋狂』の2曲のみ。彼女を育てた阿沁がプロデュースを務めています。
それから、上のMVを見てお気づきになりましたでしょうか。Cozy diary_輕日記の小路(シャオルー)が作詞と作曲で参加しているのですね~。そうか、小路も阿沁に見出されたアーティストでした。Cozy diaryは阿沁がCEOを務める音楽事務所・夢幻仙境音樂社Fantastic PlayGroundの所属。AGGとは同僚というわけです。発行はF.I.R.と同じ、華納音樂Warner Musicからとなっています。
印象としてはまだ未知数という感じですが、ジャズをやっている人はアドリブが利くので懐が深いですし、基本的には好みです。上のライブPVでも既にかなりのバリエーションを披露していますね。アルバムの準備も進んでいるのでしょうか、注目しておいていいかも。
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