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遺珠之憾。

遺珠(いしゅ)

作家の全集などを出す際、『~遺珠』と銘打ったりしますね。紀元前の思想家・荘子の書が初出とされ、また7世紀、唐代の傑出した政治家・狄仁傑(テキ・ジンケツ)の逸話から生まれた『滄海遺珠』(そうかいいしゅ)の四字熟語としても知られています。『滄海』とは青い大海、『遺珠』は採り残された真珠。つまり世の中には知られていない傑物、忘れられた逸材が存在するという意味です。

 

この『遺珠』、あるいは『遺珠之憾』というフレーズは、金曲獎のノミネートが発表された直後の芸能記事やブログ等では毎年使われているものですが、今年の金曲獎の『遺珠』はとくに大きかったようです。記事が例年よりも目立っているように感じました。いくつかのニュースサイトでは、その『採り残された真珠』に投票するアンケートなども行なっていました。

どこも同様に挙げているのが、楊宗緯、林俊傑羅志祥の3名で、とくに楊宗緯については『原色』が中華音樂人交流協會の十大專輯、十大單曲に選ばれているにも拘らず選に洩れたことから、『最大遺珠』と呼んでいるところもありました。最優秀男性シンガー部門にノミネートされている『超級星光大道』の同期・林宥嘉も、楊宗緯の落選はショックだと語っています。

アルバム『獨一無二』が大ヒットした羅志祥も無念。デビュー以来16年間金曲獎に縁が無いことを気の毒に思っている人たちも多いのではないでしょうか。

そのほか、楊丞琳、嚴爵、戴佩妮、蕭亞軒、盧廣仲、任賢齊、方大同らも遺珠として名前が挙がっています。

 

これまで金曲獎を主催してきた行政院新聞局は、中央政府の組織改編により5月20日に閉局となりました。来年からは新たに発足した『文化部』が主催をしますが、新聞局最後の金曲獎、結局疑問だらけの締めくくりになってしまいましたね。