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第23屆金曲獎・最優秀バンド賞 -ノミネート編-

第23屆金曲獎最佳樂團獎

昨年のバンド賞、僕は新人部門にもノミネートされていたio樂團を推したのですが、同じく新人賞に同時ノミネートされていた台式雷鬼(台湾レゲエ)バンド・MATZKAに負けました。でもこの結果には納得です。MATZKAはそのあと昨年から今年にかけて、大きくジャンプアップしてますよねー。io樂團も昨年大晦日に新作EP出しているのですけどね…、もうちょっと注目してあげてよ^^;。

今回ノミネートされたのは…

五月天『第二人生』
Tizzy Bac『告密的心』
佛跳牆『佛跳牆』
Mary See the Future『Yes, I Am』
蘇打綠『你在煩惱什麼』

…の5組。

 

  

 

 

王道というか、無難なラインナップになりました。一部を除いて^^;。

五月天Maydayと蘇打綠Sodagreen、これは異論無しということで、現場では残りの枠をどうするか、という相談になったのではないでしょうか。

戴佩妮率いる佛跳牆Buddha Jumpが入っていたのは嬉しかった~。審査員の『良心』みたいなものを感じました。気のせいでしょうけど。戴佩妮は昨年久しぶりに個人アルバムもリリースしていたのに、そっちはカスリもしていないんだから。

Tizzy Bacも良い選択だと思います。第15屆と第18屆、2度【最佳樂團獎】にノミネートされている、1999年結成のベテランインディーズバンドです。今回ノミネート対象となった5thアルバム『告密的心』は、2009年の『如果看見地獄,我就不怕魔鬼』以来2年ぶりとなるアルバムで、これまで様々なスタイルの音楽を吸収、熟成させてきたTizzy Bacの集大成のような作品です。僕は魔幻力量Magic Powerあたりのノミネートも予想していましたが、Tizzy Bac、もちろんOKです。

Mary See the Futureだけは、なぜ選ばれているのかわからない^^;。2007年結成、ブリティッシュロックベースのインディーズバンドらしいのですが、何か注目されるようなことでもあったのかなぁ。StreetVoiceやiNDIEVOXに彼らのページがあるので見たら気がついたと思うんですけど、う~ん、わかんないや。可能性としては、バンド名が英語だったのでスルーしたということもあり得ます^^;。ひょっとしたら台湾ではスゴイ人気なのかもしれない…です。

インディーズ含めもっと広くから選ぶということであれば、昨年新聞局が樂團錄音補助対象に選んでいた小白兔唱片WWRの川秋沙Goosanderでもよかっただろうし、第一屆音樂推動者大獎を受賞した熊寶貝樂團Bearbabes、那我懂你意思了IGU Bandが入っていても面白かったと思う。ほか、輕鬆玩Relaxone、紅花樂團Red Flower、花世紀What Century、糖果酒Candy Wine、音樂鐵人、法蘭黛樂團Frandéなんかも良かったですね~^^。

 

Tizzy Bac

Tizzy Bacは1999年、ボーカル&キーボードの陳惠婷、ベースの許哲毓、現在は銀巴士Silverbusのドラマーを務めている鄭凱同によって結成された彎的音樂Wonder Music所属のポストロックバンドです(ドラムの凱同は1stアルバムをリリースした直後の2003年夏に離団。同年林前源が新たに加入し現在に至る)。これまでに4枚のEPと5枚のアルバムをリリース。キーボードを中心としたスリーピースバンドスタイルであることから“台湾のBen Folds Five”とも呼ばれていて人気は絶大です。また、現代社会で生活する中で生まれる不満や恋愛問題などを訴える歌詞が経験を重ねた大人たちからも支持され、アダルトオルタナティヴとしての地位も確立しています。

 

 

1stアルバム『甚麼事都叫我分心』をリリースしたのはバンド結成から3年半後の2003年。これがイキナリ中華音樂人交流協會による【年度十大優良專輯】に選定。さらに第15屆金曲獎の【最佳樂團】部門にもノミネートされ知名度は一気に上昇します。翌2005年にはフジロックフェスティバルに出演。2007年、2ndアルバム『我想你會變成這樣都是我害的』で再び【最佳樂團】部門の候補となったほか、【最佳專輯製作人】部門にも同時ノミネートされて、プロデュースに携わった彎的音樂所属の同僚女性アーティスト・許哲珮Peggy Hsuと共に同賞を共同受賞しています。

 

ここも迷ってしまいますねー。

戴佩妮には申しわけないですが、僕の中では佛跳牆は少し弱くて、五月天が本命、蘇打綠が対抗、Tizzy Bacが単穴という印象。

ここは思い切って、Tizzy Bacを推しておきます!

根拠はありませんが、『告密的心』の全16曲入りというボリュームに並々ならぬパワーを感じました^^。