sasanoji電台【台湾ポップス専門】

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以莉・高露の歌にはジャンルも国境も無用。

以莉・高露Ilid Kaolo『輕快的生活』(2011)

ilid-kaolo2011

 

このジャケット写真は前に見たことがある!

でもそのときはたしか、中南米辺りのエスニックアーティストの台湾盤だろうと思い込んで完全にスルー…。先日音樂推動者大獎にノミネートされていたので改めてチェックしたところ、まぎれもなく台湾の方でした~^^;。

生年は未公表。印象的な名前からもわかるとおり、台湾の原住民族、政府認定14民族のうち最も人口が多い阿美アミ族出身のシンガーソングライターです。

 

アルバム3曲目に収録の『休息』。

 

本作『輕快的生活』(風潮音樂)は、昨年10月にリリースされた彼女の1stアルバムです。ジャズボッサと台湾原住民族の音楽が違和感なく融合した1枚で、収録曲10曲すべてが彼女の手によるもの。共にワールドミュージック、生活に根差したところから生まれた音楽なのだから合って当然ということなのでしょう。とても優しく緩やかで、心地良い。聴けば誰もが緑の田園を思い浮かべてしまいそう、そんな作品です。

 

2曲目に収録、タイトルナンバー『輕快的生活』。

 

愛称は小美(シャオメイ)。台湾東部花蓮県の農村に生まれた小美は、多くの原住民族の若者たちがそうするように、早くから大都市・台北に出て暮らしてきました。原舞者野火樂集などの原住民族音楽集団に在籍し各地で公演、好評を博しています。

ところが数年前、小美は突然都会での生活を捨てて農村へと戻りました。2006年、半農半芸アーティスト・陳冠宇がボーカルを務める好客樂隊らの有機樂活運動(有機農業に映像、音楽を絡めたプロジェクト)『愛吃飯創作合作社』に参加したことが、どうやら心境に大きな変化をもたらすキッカケとなったようです。いま彼女は、宜蘭県南澳鄉で有機稲作農業を行ないながら音楽活動を続けています。

 

 

HMVはラインナップなし。クイックチャイナとYesAsiaにはラインナップされていました。五大唱片は在庫あり、博客來は入荷待ちのようです。