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クロスプラットフォーム的作品を目指す若手アーティスト、曹震豪。

今回は香港で活躍しているアーティストをピックアップしました。

曹震豪Wallis Cho『a day in Metropolis』(2011)

wallis-cho2011

 

曹震豪(ツァオジェンハオ)、1983年香港生まれの男性シンガーソングライターです。

曹震豪は昨年3月に本作『a day in Metropolis』(瑞成贸易)をリリースしアルバムデビューしましたが、それ以前からHotCha(香港の女性3人組)の新作発表会や王浩信Vincent Wongのライブのほか、様々なイベントにプロデューサー兼アーティストとして参加したキャリアを持つ実力派でもあります。今年1月に行なわれた香港の音楽賞・第三十四屆十大中文金曲得獎では、最有前途新人獎(最も有望な新人賞)の候補に選ばれています。

 

ラスト14曲目に収録されている香港の女優・楊淇Kate Yeungとのデュエット曲、『Eleven to Seven』。MVは香港の女性映画監督・麥曦茵Heiward MAKによるコンビニを舞台とした短編映画風。出演は楊淇と林耀聲Sing Lam。彼は陳奕迅Eason Chanの『張氏情歌』にも出ていた若手俳優さんですね。

 

曹震豪はオーストラリア留学中(グラフィックデザイン専攻)だった2004年、シドニーで開催されたライブコンテスト・Sydney Open 2004 Live Singing Competitionで優勝していますが、少年時代から既にドラマで子役を演じたり、歌のコンテストにも何度か出場して優勝するなど芸才を見せていたようです。翌2005年、休暇で帰国した際に出場した香港の歌唱コンテスト・Neway 星途大戰でも準優勝し、そこで音楽の道に進むことを決意。その後しばらく舞台裏でプロデュースに携わったり、自身のバンド・&joyでインディーズ活動をしていました。そして2011年に個人事務所『&joy Productions』を設立。正式に音楽業界に進出します。

 

10曲目に収録、『騙人的』。

 

本作『a day in Metropolis』は、曹震豪作曲&プロデュースによる全14曲(歌10曲+インストゥルメンタル4曲)に、MV7本(『Get Away』2バージョンを含む)収録のDVDをセットにした2枚組標準中国語アルバムです。音楽、映像、ストーリー、コンサートをリンクさせたクロスプラットフォーム的な作品で、1年以上の時間を掛けて製作されました。作詞には台湾の有名作詞家・李若君、香港の恋愛小説家・朱佩君らが参加。香港最年少映画監督として話題となったHeiward MAKがMVを担当しています。昨年4月22日、香港・高山劇場で行なわれたコンサート『曹震豪A Day In Metropolis』は、この作品の仕上げ、クライマックスでもありました。

トータルでの完成度を追求する、注目の若手アーティストです。

 

曹震豪は先月22日、ほぼ1年ぶりとなる新作『Going to Erh…』をリリースしています。

曹震豪Wallis Cho『Going to Erh…』(2012)

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1曲目に収録、『安啦安啦』。前作に引き続きMVを監督したのはHeiward MAK。作詞にも参加していますね。

 

6曲入り(5曲+別バージョン1曲)の広東語EPですが、コチラもDVD(2曲入り)がセットになった2枚組。やはり楽曲、MV、ジャケットデザインなど、こだわりを感じさせる作品に仕上がっているようですね。ちなみにジャケット等のイラストは香港の女性イラストレーター・小彤Siu Tungさんによるもの。可愛い~。ポップ^^。

五大唱片、博客來には2作ともラインナップされていませんでした。HMV、YesAsiaには2作共に有り。クイックチャイナには1作目のみラインナップされています。

 

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