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『賽德克・巴萊』、第7回大阪アジアン映画祭で『観客賞』を受賞。

映画『海角七號』(邦題:海角七号 君想う、国境の南)で一躍日本でも知られる存在となった魏德聖(ウェイダーション)の2011年度監督作品『賽德克・巴萊』(邦題:セデック・バレ)が、第7回大阪アジアン映画祭(3月9日~18日)に於いて日本で初めて公開され、『観客賞』を受賞しました。

 

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映画『賽德克・巴萊』は、日本が台湾を統治していた時代、1930年に実際に起こった原住民族セデック族による最大規模の武力抗日事件『霧社事件』を舞台とする前後編二部作、合計4時間半にも及ぶ歴史超大作です。

 

PV5分バージョンと、予告編1&2。残酷な描写が含まれています。ご注意を。


 

この作品には台湾の原住民族タイヤル族出身のタレント・徐若瑄Vivian Hsuがキーマン・高山初子役で、また安藤政信河原さぶ、西田惠里奈ほか日本人も多数出演することでも話題を呼んでいましたが、内容が内容だけに日本で正式に公開するのはやはり難しかったようです。今回映画祭でのお披露目となりましたが、『観客賞』を受賞したということは、作品として楽しめた、ということでよいのでしょうね。霧社事件について既に知っていて観に行かれた方、まったく知らないで観た方、いらっしゃると思いますが、どんな感想をお持ちになりましたでしょうか。台湾と日本の間にはこんな凄惨な歴史がある。それでもなお多くの台湾の人々が、僕ら日本人を嫌いにならないでいてくれるのはなぜか。日本政府も、マスメディアも、台湾については中国に気兼ねしてほとんど触れないどころか、恩を仇で返すようなことばかりをしています。学校でも近代アジアの歴史はまともに教えてくれません。日本人は自分自身で学び、知るしかないのです。

 

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フォーカス台湾 - Website

 

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