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日本外務省主催の国際漫画賞で、台湾作品が優秀賞に。

今月14日、日本の外務省が主催する第5回国際漫画賞の受賞作品が発表され、台湾の漫画家・顆粒Coryさんの作品『許個願吧!大喜』が、優秀賞に選ばれたことがわかりました。

 

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『許個願吧!大喜』は、重い病で入院している少女に惹かれた不良少年・大喜が、そこへ現れた『天使』に彼女の回復を願ってした約束、毎日善行を重ね天使を満足させること…を守るうち、彼自身も変わっていくというストーリー。

顆粒さんは1982年生まれ。 2009年1月から台湾の少女漫画雑誌『甜芯』で連載を開始した『Lovely無所不在』は、翌2010年、台湾の政府機関・國立編譯館が選定する優良漫画獎を受賞。昨年は金漫獎・最優秀少女漫画賞と最優秀インターネット漫画賞、並びに金龍獎・最優秀少女漫画賞も受賞している人気女性漫画家さんです。

 

この国際漫画賞麻生太郎氏が外務大臣の任にあった2007年に創設され、今年で5回目。現・実行委員長は玄葉光一郎外務大臣里中満智子氏が審査委員長を、松本零士氏、中山星香氏ら漫画家、編集経験者、各出版社が審査員・選考委員を務めています。

今回はタイが38作品、マレーシアが21作品、中国が16作品など、世界30の国々から145作品の応募があり、アメリカから出品された『I Kill Giants』(Joe Kelly,Jm Ken Niimura)が最優秀賞を獲得。顆粒さんの『許個願吧!大喜』はそれに次ぐ優秀賞3作品の1つに選ばれました。また同じく台湾からの出品作品、林亭葳さんの『夢境地~dream land』も入選を果たしています。台湾の漫画ファンは今回の受賞を、ことのほか大きな喜びとして受け止めているようです。

 

同賞は日本政府が主催する唯一の国際漫画賞ですが、受賞者にはトロフィーが授与されるのみで賞金はありません。ただ、独立行政法人国際交流基金の招聘で授賞式に合わせて来日してもらい、日本の漫画家との懇談や出版社等への訪問をする機会があるとのことです。