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蕭煌奇、昨年末に台湾語アルバムをリリースしていた!

蕭煌奇Ricky Hsiao『思念會驚』(2011)

Ricky-hsiao2011

 

1976年生まれ、視覚障害を持つ若者たちと結成したバンド・全方位樂團の團長でもある盲目のシンガーソングライター、金曲台語歌王・蕭煌奇(シャオフアンチー)4枚目の台湾語アルバム『思念會驚』が、昨年末12月27日にリリースされておりました。オリジナルアルバムとしてはこれが8枚目の作品となります。

 

首波主打、アルバムタイトルナンバー『思念會驚』。作詞は姚若龍。

MVの導演は曹端原。出演は映画『賽德克・巴萊』で主人公・モーナルダオの青年期を演じた大慶Da Qingと、女性2人組ユニット・X.O.X.O.のメンバーとしても活動中の女優・余函彌Bonnie Yu。

 

いや~台湾語アルバムのほうは全くのノーチェックでした。昨年は1月に標準中国語(華語)アルバム『孤獨的和弦』をリリースしているので、1年に2枚ということですか。蕭煌奇は今まで華語と台湾語の作品を交互に発表していましたが、1年に2枚は…初めてかな。今作では姚若龍、武雄、胡如虹、何啟弘、巫宇軒、施立、朱萬花ら有名作家陣を迎えて誕生した新台語ラブソング10曲を収録。第2弾シングルの『美麗的情歌』は、蕭煌奇の歌が大好きという香港の映画スター・曾志偉Eric Tsangのために、彼の娘さんで現在は司会者としても活躍している女優・曾寶儀Bowie Tsangとデュエットしたナンバー。陶喆David Taoと蔡依林Jolin Tsaiが歌ってヒットした『今天妳要嫁給我』をイメージしているという可愛らしいラブソングです。

 

視力を失っていながらもバイタリティー溢れる行動力、創作力。常に前向きで、聴く者に勇気を与えてくれるあの朗々とした歌声。蕭煌奇は僕が最もリスペクトしている台湾アーティストの1人です。2010年の金曲獎で最優秀台湾語男性歌手賞に輝いた3rd台湾語アルバム『愛作夢的人』をリリースした際、蕭煌奇は現代ポップスと台湾語を融合させた新しいスタイルを生み出すことが自分の夢であると語っていました。その中の1曲、武雄が作詞をした『台灣味』はそれを表現した時空を越えた象徴である、と。最新作『思念會驚』は、彼が目指していた『夢』をさらにハッキリと見せてくれる作品となっているようです。