sasanoji電台【台湾ポップス専門】

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曾檐…そして、譚維維。

曾檐Zeng Yan『一』(2011)

Zeng-yan2011

 

1985年生まれ、中国四川省成都出身の新進女性シンガーソングライター・曾檐(ツォンイエン)の2ndアルバム、12月30日に種子音樂からリリースされる台湾デビュー作です。情報がほとんど無く、新作のMVも見つからずで取り上げていいものか迷いましたが、昨年リリースされたデビューアルバム『愛夢遊』の楽曲を一部ですが聴いてビビッときてしまったので、まあいいだろうと^^;。

 

1stアルバム『愛夢遊』から、『期盼』。

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大陸的なのはもちろんですが、スピリチュアルな雰囲気が漂う方ですねー。クイックチャイナの解説によると、曾檐は北京語のほか、チベット語、チャン語、イ語など四川省に多く住む少数民族の言語、また自身が創作した造語『夢語(ハミング)』を駆使して歌うアーティストとのこと。この2ndアルバム『一』はどうやら大自然をテーマとした、ポップス、ロック、フォーク、民族音楽などジャンルの垣根を取っ払った作品となっているようです。

 

同じく1stアルバム『愛夢遊』から、チベット語による楽曲『祈祷』。

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曾檐が注目されるキッカケとなったのは、2009年、彼女が作詞作曲をした中国映画『米香』の主題歌、女優・陶紅(タオホン)とチベット族出身の女性シンガー・譚維維Sitar Tanによるデュエット曲『遇見』が、中華圏を代表する映画賞である台湾金馬獎に於いて最優秀歌曲賞を受賞したことでした。台湾の女性シンガーソングライター・鄭宜農Enno Chengが、主演映画『眼淚』の主題歌『莎呦娜拉(SAYONARA)』で同賞にノミネートされ惜しくも逃した、あの年です。

 

映画『米香』の主題歌、『遇見』。向かって左側が譚維維、右が陶紅です。

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検索してみると作曲者としてチラホラ名前を見かけますね。表立って活動を始めたのは2008年あたりでしょうか。同年12月にリリースされた台湾の女性シンガー・吳淑敏(ウーシューミン)のアルバム『愛恨分明』収録の『愛甲軽松』、『夢中的夢』や、台湾の女優、歌手でもある林依晨Ariel Linが昨年リリースした2ndアルバム『美好的旅行』の1曲『天使經過我身邊』を手掛けています。金馬獎受賞後、ドラマや映画の主題歌、音楽監督、大陸・台湾を問わずアーティストへの楽曲提供など活躍の幅を広げているようです。YouTubeでは映像が少なめですが、それ以外ではけっこう流れていますね。

 

映画『米香』の主題歌『遇見』を陶紅とデュエットしている譚維維は1982年生まれ、中国四川省チベット族の出身。2006年に大陸のオーディション番組『超級女聲』に出場し、第2位に入賞。ちなみに第3位は先日ニューアルバムを発売したばかりのMiss 漾こと劉力揚Jeno Liuでした。

譚維維は16歳のとき四川音樂學院に入学し、在学中、数多くのコンクールに出場して賞を獲得。TVドラマの主役に抜擢されたり、2001年には四川音楽代表団の一員として東京国際音楽祭にも参加しているようです。『超級女聲』に出場した翌年、1stアルバム『耳界』をリリース。以降2009年に2ndアルバム『傳説』、昨年は3rdアルバム『譚某某』、そして今年11月、4thアルバムですけど『3』をリリースしています(2ndアルバム『傳説』が民族歌謡的な作品だったのでオリジナルとしてはカウントしてないのでしょうか…)。歌、映画、ドラマとコンスタントに活躍していて、昨年は母校である四川音樂學院の副教授にも任命されているようです。曾檐も同校の出身で、譚維維は彼女の先輩にあたります。

 

2009年1月リリースのEP『我忘了說』。

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昨年リリースしたアルバム『譚某某』から、大陸の男性ロックシンガー・汪峰(ワンフォン)とのデュエットで『石頭在歌唱』。

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最新作『3』から、『開放』。新作を発表するごとに壁をぶっ壊して開放されていってる感じがする。

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以上、大陸出身アーティスト2名でした。譚維維については大陸での活動がメインということで積極的な取り上げ方とはなりませんでしたが、よい機会だったので、ちょっとだけ勉強してみました。