sasanoji電台【台湾ポップス専門】

こちらはsasanoji電台第1廣播、TW-POP専門チャンネルです。

待ってたゼ、劉力揚!

劉力揚Jeno Liu『旅途心歌自選輯』(2011)

Jeno-liu2011
美麗写真入りブックレット一体型ジャケット。

 

1982年生まれ、北京出身の女性シンガー・劉力揚(リウリーヤン)、2009年のDVD付きEP『轉寄劉力揚』以来ほぼ2年ぶりとなる待ちに待った新作が、今月16日…というより今週金曜日だ、もうすぐリリースされます!

いや~、ホントに心配してたんですよ~。このまま埋もれるにはもったいなさすぎるシンガーだったので。新作といっても、新歌2曲+彼女自身が選んだ有名アーティストの楽曲をカバーしたものが8曲の全10曲。完全オリジナルではありませんが、アルバムという形でのリリースは2008年の台湾デビュー作『我就是這樣』以来となります。

 

首波主打『天后』。原唱はマレーシア出身の男性シンガー・陳勢安Andrew Tan。作詞作曲は彭學斌。2009年の大ヒット曲。

 

新歌『談感情』と『旅途』は彼女の手も入っているのかな?この2年間の心の成長を強く意識させる内容になっているようです。ほか、信樂團版『海闊天空』、陳奕迅『全世界失眠』、楊乃文『證據』、李聖傑『手放開』、蘇打綠『他下了夏天』、Plain White T's『Let me take you there』(英語歌)、Ladyhawke『My Delirium』(英語歌)などのカバーが収められています。

 

どうやらリーヤンは、自身の愛称として『漾』(=さざ波、あるいは溢れる)の文字を使うことにしたみたいですね。これは『Forever young』の『young』と同じ発音で、つまり『永遠の青春』の意味も含ませた名とのこと。

とにかくスケールの大きな女性アーティストです。オリジナル、カバーにこだわらず、どんどん歌ってほしいですね。

 

12/14 19:00- MusicRadio音樂之聲 “中國TOP排行榜” 電臺直播
12/18 19:30- 新專輯首唱會@北京愚公移山live house
12/19 20:00- 北京音樂廣播 “中國歌曲排行榜”電臺直播
※時刻は全て台湾時間。

 

* * * * * *

追記:
やっぱり件のC-POP評論家Mxxxxxxxs氏は、ボロクソに貶してますねー。『良い曲が殆どない』、『どうしてこの曲を選んだのかわからない』、まるでご自分がリスナー全ての感性を代表しているかのようなおっしゃり方。逆にプロであろう彼が薦める曲、アーティストが僕の好みに外れていることが多いのは、やっぱり僕のほうが異常なのでしょうかねー。

あのブログを参考にしている方たちにとってはどうでしょうか。彼が言うのだから大した作品ではないのだろうと軽々に判断して、ひょっとしたら自分の感性に合ったかもしれないアーティストに触れる絶好の機会を逸してしまうこともあるのでは?J-POPや洋楽、ましてやK-POPなどに比べてもはるかに耳にすることが少ないC-POP、TW-POPです。“C-POPS 聞こうぜ!”と銘打っておきながら、気を削ぐ記事を書く。僕にとってあのページで参考になるのは、本文以外のデータのみ。彼の押しつけがましい評価には呆れるのを通り越して、怒りすら感じることもある。

僕は自分のブログで取り上げるとき、僕のほかにも似た感性を持つ方がきっと1人はいる、そんな気持ちで書いています。そのかわり個人的なストライクゾーンを外れているからといって、その作品やアーティストを貶すこともしない。気に入ったアーティスト、アルバムだけを紹介する一介のTW-POPファンのブログと、リリースされた作品を数多く紹介する彼のブログとではまったく性格が違うかもしれませんが、それでも配慮すべき点ではあると思っています。

長年TVで『日曜洋画劇場』の解説を務めてこられた淀川長治さんが以前話していらっしゃいました、中にはどうしようもない作品もあった、と。でも番組の中で貶すことはしない、どんな作品にも良いところは必ずある。紹介する以上は何か1つ、無理矢理でも良いところを見つけて解説するのだ、と。そんなことを語っていたのを思い出しました。