sasanoji電台【台湾ポップス専門】

こちらはsasanoji電台第1廣播、TW-POP専門チャンネルです。

1週間に378時間。

1週間に378時間。
これは、台湾のTV局が1週間に放送している韓国ドラマの合計時間、です。

 

8月8日の台湾国際放送『数字の台湾』によると、台湾では2000年頃から韓国ドラマが放映され始め、2001年に大手TV局の標準中国語(華語)吹き替え版ドラマが大ヒット。各ケーブルTV局もそれに追随し、またレコード会社も韓国人歌手の作品を売り出すなどしたことから、『韓流』と呼ばれるブームとなりました[*1]。

現在台湾には地上波TVが5局、ケーブルTV局が30以上、チャンネル数は100以上もあります[*2]。そのうちの9つのチャンネルで韓国ドラマを放送しているのですが、その1週間の放送時間が378時間に達したのだそうです[*3]。

 

昨年台湾のケーブルTV局、デジタル放送局で放送された韓国ドラマは162本。今年は上半期だけで120本を上っているそうで、これを憂慮した台湾の通信、放送事業を監督する独立行政機構・国家通信伝播委員会(NCC)は先日、韓国ドラマ等海外ドラマの放送時間があまりにも長すぎるいくつかのケーブルTV局、ドラマ専門チャンネルに対して、2012年4月1日以降、海外ドラマの比率を80%以下に下げ、かわりに国産ドラマを放映するように求め、守れない場合は放送免許取り消しの処分とする通達を出しました。

NCCから指導を受けたのは、全放送時間の99%を韓国ドラマが占めるドラマ専門チャンネル・東森戯劇と、同じく割合が高いとされた八大電視、緯来電視などで、来年4月以降80%以下に下げることを誓約しました[*4]。

今までにも、芸能人の労働組合から制限を求める働きかけが度々あったそうですが、NCCの副主任委員によると、世界貿易機関(WHO)の精神に鑑みても、TV局に韓国ドラマを購入するなとは言えないとしていました。ただ、海外文化の影響を受けすぎることは、わが国の文化発展にとって好ましいとも言えない、というのが今回の立場のようです。また一部TV局が人気芸能人を抱えるプロダクションと契約するなどして、他局が人気俳優を起用したドラマを制作しづらい状況にあることも問題となっているとのことです。

 

今回の話題はもちろん、例の事が枕にあってのお話でした。

 

* * * * * *

脚注

*1:日本で『冬ソナ』が放映されたのは2003年。

*2:台湾でのケーブル加入率は約70%!

*3:日本の在京地上波TV局6局が1ヶ月に放送した韓国ドラマは合計76時間。

*4:日本の番組を専門で流す2局の日本チャンネルは対象外です。