陳綺貞Cheer Chen『太陽 巡迴演唱會immortal tour實録』（2010）
陳綺貞（チェンチイジェン）。1975年生まれ。英語名はCheer Chen。アルバムデビューして13年になる、台湾のギター弾き語り系女性シンガーソングライターとしては先駆的な存在のアーティストです。
この作品は、2009年の5thアルバム『太陽』のリリース後に行なわれたアジアツアーの模様を収録した全4枚組『影音記錄』（2CD＋2DVD）から、DVD2枚をオミットした2枚組廉価版のようですね。全26曲中、9曲が『太陽』からとなっています。
5thアルバム『太陽』から、タイトルナンバー『太陽』。このライブ盤では2曲目に収録されています。
音楽スタイルはフォークロック、歌声は年齢に似合わずかなり可愛くてコケティッシュです。見た目も若い。先月36歳になったんですけどね。聴く人によってはちょっと好みが分かれるタイプかも。僕はOKです^^。
5thアルバム『太陽』をプロデュースしたのは、2005年の金曲獎で最優秀作曲者賞、2006年には陳綺貞の4thアルバム『華麗的冒險』で最優秀プロデューサー賞を受賞している実力派アーティスト・鐘成虎Tiger Chung、じつは陳綺貞の恋人でもあります。この『太陽』も2010年の金曲獎で6部門にノミネートされましたが、ことごとく張惠妹A-Meiに阻まれ、陳綺貞共々無冠に終わっています。
2005年の4thアルバム『華麗的冒險』から『Self』。このライブ盤では4曲目に入っています。
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陳綺貞は高校1年の頃、お母さんの目を盗んでギターを学びはじめました。ストリートやレストラン歌手などライブをメインに活動し、1996年、大学生を対象とした創作音楽コンテストなどで優勝したのをキッカケに歌手デビューしました。大学在学中だった1997年に魔岩唱片Magic Stoneから自主制作デモアルバムを、1998年には1stアルバム『讓我想一想』をリリースし、翌年金曲獎の最優秀新人賞にノミネートされています。甘く柔らかい歌声も魅力ですが、数多くのビッグネームに楽曲提供する無尽蔵の創作能力から新生代創作才女の冠を得ている実力派アーティストです。
2003年、陳綺貞はメジャーレーベル・滾石唱片Rock Recordsを離れて個人レーベル・cheerego.comを設立し、自主制作シングル3枚をリリース。その内の2曲、『Sentimental Kills』（2003年）と『旅行的意義』（2004年）は、2005年にavexからリリースした4thアルバム『華麗的冒險』に収録されていますが、もう1曲の『after 17』（2004年）は通常アルバムには未収録かも？この期間、アルバム製作が出来ないほど資金繰りにはかなり苦労していたようです。
3曲目に収録の『腐朽』。コチラの映像はライブDVDのものですね。4thアルバム『華麗的冒險』からのナンバーです。
陳綺貞は4thアルバム『華麗的冒險』から、生命のプロセスを象徴する花の姿と自身の音楽人生を重ね合わせて描写した『三つの概念』をアルバムコンセプトに取り入れています。この『三つの概念』とはまず最初に、花が腐り朽ちることを意味する『腐朽』、それから復活を意味する『重生』、最後に花の蕾が少し開くことを意味する『綻放』です。最初の『腐朽』は4thアルバム『華麗的冒險』のコンセプトで、数年前、おそらくアルバムを作れないでいた時期の自分を表現するものでもあったのでしょうか、ズバリ『腐朽』と名づけられた曲はMV共に少し翳りのあるバラードです。続く5thアルバム『太陽』は、『重生』をテーマに創作されています。タイトルナンバー『太陽』はその『腐朽』の歌詞を受けて生まれた作品で、うって変わって明るい曲調となっています。
ライブには欠かせない盛り上げナンバー、『吉他手』。Disc2の1曲目に収録。
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このツアーでの台北コンサートは当初1日のみの予定でしたが、ファンたちの熱烈な要望により翌日にも追加公演が行なわれました。そのライブでは7回も8回もアンコールに応えたため、幕が下りる頃には夜11時をまわっていたそうです。陳綺貞のライブでは度々そんなことが起こるので、彼女は『安可（アンコール）女王』とも呼ばれています。
ライブ盤はこれ以外にも2007年リリースの『花的姿態經典實録』がありますが、ダブっている曲目は少ないです。また、ベスト盤としてはavex以前の楽曲を集めた『CHEER』が2005年にリリースされています。
『after 17』のライブ映像。バックバンドを従えてエレキをかき鳴らす陳綺貞もカッコイイけれど、ソロでアコギをポロンと弾き語りしている彼女はもっと魅力的ですよ。映像さがして観てみて^^。
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変りダネ。台湾版『爽健美茶』のCM。
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