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莫文蔚、金曲獎最優秀女性シンガー部門に6度目のノミネート。

祝!第22屆金曲獎最佳國語女歌手獎、2度目の受賞!

莫文蔚Karen Mok『寶貝』(2010)

Karen-mok2010

 

1970年生まれ、香港出身。カレン・モク、この名前を聞いてピンときた方そのとおりです、香港の人気女優さんですね。ウォン・カーウァイ監督の『天使の涙』で金髪の女を演っていたのが彼女です。チャウ・シンチー作品の常連。『少林サッカー』では『え、ここかよ!』みたいなところで友情出演しています。個性的な顔立ちですので、見ればイッパツでわかります^^。中華圏を代表する人気女性シンガーでもあり、2003年の第14屆金曲獎ではアルバム『i』で最佳國語女歌手獎を受賞。また来週6月18日に迫った第22屆金曲獎の同部門にも、この『寶貝』でノミネートされています。

本作『寶貝』は彼女にとって何作目のオリジナルアルバムになるのでしょう、維基百科に記載されている数字をそのまま使えば、どうやら11作目のようですが、明るく穏やかな雰囲気に満ちた全10曲入りの標準中国語(華語)作品です。香港盤ではこれに広東語のボーナストラックが3曲プラスされて、全13曲となっています。

 

第22屆金曲獎最佳年度歌曲獎にノミネートされている、6曲目『完美孤獨』。

お父さんがイギリス人で…、だからちょっと個性的な顔立ち。ペルシャ、ドイツ系の血統でもあるようです。Wikipediaには、チャウ・シンチーとの共演作品では容赦なく顔面を蹴られる役や変人の役が多い…なんて書いてある^^;。それを面白がって演ってるのも彼女のカワイイところなんだけど、MVの中のカレンは本当にキレイ。やっぱり女優さんだなぁって思う。そういえば先週6月2日は41回目のお誕生日でしたね。おめでとう!

 

カレンは子供の頃から成績優秀、音楽や演劇にも才能を見せる活発な少女だったそうで、高校生のとき国際交換学生の推薦を受け選抜試験でトップとなりイタリアへ。大学時代にはイギリスへ留学し、そこで雷頌徳Mark Luiらのユニットにボーカルとして参加をしていました。
香港に戻り、1993年にデビュー作となる広東語アルバム『Karen』をリリース。映画デビューも同時期のようです。現在までの出演映画数は50を数え、そのうち主役を張った数は35超…。歌のほうでもオリジナルアルバム以外の作品を入れれば、もう数えるのがメンドクセ~。いったいこの人は何なのでしょう…。んん~、神?
それからカレンは広東語はもちろん、華語、英語のほかフランス語、イタリア語、ポルトガル語、それから日本語も喋れるという情報も…、ひええ~。

 

2曲目に収録、『艾美麗愛美麗』。

MVのカレンはいつも薄着だ…。2006年リリース『如果没有你』のアルバムジャケットなんて…下着姿?彼女の背中、左側には生まれつきのアザがあるそうですが、隠すこともせず、むしろ自分のマークとして気に入ってるようです。スタイルいい~。歌声もセクシーです。

 

彼女が日本で注目を集めるキッカケとなったウォン・カーウァイの『天使の涙』は、もともと『恋する惑星』の一編として企画されていたストーリーで、それを独立した形で1本の作品としているためカメラワークを含めちょっと難解な映画となっています。好き嫌いが出てしまう作品だけど、あれを観てカレンを嫌わないでほしいです。ぜひ彼女の歌も聴いてほしい…。

 

3曲目に収録、『耳朵要解渴』。

 

今年の金曲獎『最佳國語女歌手』部門は若手をベテランが包囲するみたいになっています。個人的に注目しているのはベテラン勢の莫文蔚Karen Mokと林凡Freya Lim(…くれぐれも『はやしぼん』とか言わないように)。この2人、『最佳年度歌曲』部門にもノミネートされています。

林凡は周杰倫孫燕姿、戴佩妮らと同じ2000年のデビューですが、才能がありながらレコード会社のドタバタなどに巻き込まれ機会に恵まれなかった、遅れてやって来た実力派です。昨年12月、やっと自身3枚目となるオリジナルアルバムをリリース。これがBS日テレでも今月9日から放送を開始する台湾ドラマ『結婚って、幸せですか』(原題:犀利人妻)の主題歌と挿入歌に採用され復活を遂げました。気持ち的には林凡に受賞してほしいのですけれど…。