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いくつになっても可愛らしい、劉若英。

劉若英Rene Liu『在一起』(2010)

Rene-liu2010

 

芸能活動を開始したのは1994年。女優、作家としても活躍しているベテラン女性シンガー・劉若英(リウルオイン)の最新アルバムです。高校卒業後アメリカに渡り、クラシック音楽の学位を取得している劉若英は、自身でも作詞作曲をするシンガーソングライターでもあるのですが、このアルバムに彼女の自作曲はありません。そのかわり五月天の阿信や、鍾成虎、張亜東ら人気プロデューサーが制作陣に名を連ね、彼女の魅力をしっかりと引き出してくれています。とても温かく優しい気持ちになれる、全10曲入りのアルバムです。

 

まずは4曲目に収録の『風和日麗』をどうぞ。日本語だと『行楽日和』という感じですかね。とってもステキなMVなんですよ~。五月天の瑪莎が出演しています。

これ日本の九州でロケしたみたいですねー。鉄道に詳しい方、あるいは地元の方ならどこで撮ったかイッパツでわかるのでしょうね。それにしてもこのMVの劉若英はカワイイなぁ。でも最初に書いたとおり、デビューして16年になるベテランですからね^^。

 

劉若英は1970年生まれ、台北出身。この『風和日麗』のMVを撮ったときはおよそ40歳という計算になりますが、もうなんともチャーミングなんですよ~。『フランスでは40歳過ぎてからの女性が最も魅力的』みたいな記事を先日どこかで読みましたが、なるほど~と思いました。これはフランスじゃなく台湾ですけどネ。

 

アメリカから帰国した劉若英は台湾のメジャーレーベル・滾石唱片Rock Recordに入社し、実力派男性アーティスト・陳昇に師事。3年半ほど彼のスタジオ・新樂園工作室でプロデュース助手などをしながらポップスのイロハを学びました。彼女の愛称は『奶茶』と言いますが、これは陳昇がつけたものだそうです。由来については何度聞いてもサッパリ要領を得ないので、もうスルーしますが…。ちなみに金城武も同時期一緒に働いていたようですね。

 

次は5曲目に収録の『直接』。ここではしっとりと女性らしい劉若英を魅せてくれます。やっぱり女優ですねー、彼女のようなタイプのアーティストって日本だと誰になるのか考えてみたけれど、ちょっと思い当たらない…。

 

『在一起』は前作『我很好』から2年ぶりにリリースされた作品ですが、劉若英はデビュー以来今まで、常にスケジュールがいっぱいの人でした。この2年という時間は、彼女がそれまでの生活から自分を解放させるために自分で作った時間なのだそうです。運動したり、映画を見たり、音楽を聴いたり、歌の練習をしたり、あるいは家族と一緒にすごしたり…。このアルバムからは、そんな肩のチカラの抜けた雰囲気が伝わってくるようです。ジャケットの写真もなんだか若返っている気がする。

 

1曲目収録の『継続-給15歳的自己』は、僕らもよく知っている日本の曲のカバーです。

これはアンジェラ・アキ『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』のカバーですね。別のアルバムには玉置浩二Kiroroなどのカバーもありますし、日本の曲が好きな人なのかな。このアルバムのMVにも日本でロケしたものがありますしね。とにかく気持ちのいいオーラを放つ方なのですよー。

 

DVD付きの別バージョンもリリースされているようなので、そちらのほうがお得かも。