sasanoji電台【台湾ポップス専門】

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明朗快活、盲目のアーティスト・蕭煌奇。

蕭煌奇Ricky Hsiao『愛作夢的人』(2009)

Ricky-hsiao2009

 

1976年生まれ、2000年にデビューした実力派男性シンガーソングライター・蕭煌奇(シャオフアンチー)3枚目の台湾語アルバムです。蕭煌奇は國語と台湾語のアルバムを交互に出していて、トータルではこれが6作目となりますね。装丁がちょっと変わっていて、カワイイ絵本のような紙製ボックスに、CD1枚とメルヘンチックな絵の描かれた歌詞カードなどが12枚入っています。望郷の念を誘う、優しさに溢れた全10曲を収録(今回彼の作詞は6曲目の『囝仔伴』のみ)。蕭煌奇はこの『愛作夢的人』で第21屆金曲獎最佳台語男歌手獎(2010年)を受賞しています。

 

1曲目に収録、アルバムタイトルソング『愛作夢的人』。意味は『夢を見るのが好きな人』。

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MVからもわかるとおり蕭煌奇は盲目のシンガーですが、でもその歌声は力強く前向き。『夢を見るのが好きな人』とは、蕭煌奇本人のことでもあるのです。

 

従来の台湾語曲は、演歌っぽい雰囲気のものが多かったのですが、蕭煌奇はこのアルバムでそのイメージを覆し、伝統音楽と現代音楽を融合させ、新しいスタイルを生み出そうと試みています。たくさんの過去から出来た現在と美しい未来が織りなすキレイな『夢』、自分はその『夢』を叶えつつある、そう彼は語っているそうです。

 

彼の叶いつつある夢の1つ、4曲目『台湾味』。ライブ映像がありましたのでそれを。

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『僕は小さい頃、ラジオを聴くのが好きだった。何年間もラジオと一緒に過ごしてきた。ラジオからは台湾の歌やお話、台湾の味が流れていた』…と歌っています。

 

彼は本当に才能溢れる方で、ギターやサックス、ドラムを弾きこなし、音楽以外でも1996年パラリンピックに柔道代表として出場したり、信じられないかもしれませんが、写真撮影が得意だったりもします…。これはもう超能力と言ったほうがいいかもしれませんね^^;。

 

こんなちょっとせつないナンバーもあります。3曲目『心裡有針』。

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蕭煌奇は2008年の第19屆金曲獎で最佳台語男歌手獎と最佳台語專輯獎をダブル受賞、翌2009年も最佳國語男歌手獎にノミネートされていて、そのパワーは折り紙つき!明るく暖かい歌声に、きっとアナタも勇気づけられますヨ。