sasanoji電台【台湾ポップス専門】

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『賽德克・巴萊』。

『賽德克・巴萊(Seediq Bale)』(セデック・バレ)は、2011年9月現地公開予定の台湾映画です。前後二部作の長編で、9月9日から前編が、同月30日から後編が続いて上映されることになっています。

 

 

この映画は日本が台湾を統治していた1930年代、日本人に対抗した英雄として現在も20元硬貨にその肖像が刻まれている原住民族・賽德克セデック族のリーダー・モーナルダオを主人公に、台湾中部南投県で当時実際に起きた原住民族と日本軍の戦い『霧社事件』を描いた作品で、今年のカンヌ国際映画祭にも出品が予定されています。

 

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『真の人間は、肉体では負けても、魂では必ず勝つ』。

 

こう書くとかなり反日を意識させる映画かな…と心配する方もあるでしょうが、監督は魏德聖(ウェイダーション)、あの『海角七号~君想う国境の南~』を撮った方ですので、そうおかしな描き方はしていないと思います。詳細はまだ明らかにされていませんが、もれ伝わるところによると『太陽を信仰する日本人と虹を信仰するセデックの人たちが、戦ううち、共に同じ1つの空を信仰していることに気づく…』というストーリーのようです。台湾国際放送の上野アナも『日本人が観てもじゅうぶん納得出来る作品になっているのではないか…』と、おっしゃっていました。

この映画の情報を聞きつけたある方が『今の日本政府への不満も含め、台湾で反日感情が起きてもおかしくない』などとさっそく某ツイッタータグで危機感を煽る画策をしているようですが、台湾の皆さんの現実を見つめる目は日本人よりはるかに大人です。もちろん韓国、中国などよりもはるかに…。台湾にだって様々な見方をする人はいる、その程度のことです。むしろ僕ら日本人が台湾の歴史や台湾と日本との関係を学ぶキッカケになるのでは…と、期待をしています。ちなみにビビアン・スーさんも出演されているそうですよ。

 

賽德克・巴萊(セデック・バレ)日本語公式サイト、すごい読み応えがあります!

 

ぜんっぜん、心配いらないよ。