sasanoji電台【台湾ポップス専門】

こちらはsasanoji電台第1廣播、TW-POP専門チャンネルです。

『謝謝台湾計画』。

現在、日本人デザイナー・Maiko Kissakaさんの呼び掛けで、台湾の新聞に支援に対するお礼の広告を出そう、という計画が進んでおります。

先日、菅首相による感謝メッセージ広告が海外7紙に掲載されましたが、予想通り、台湾の新聞には掲載されませんでした。でも台湾に感謝している日本人はたくさんいます。国としてではなく、ひとりの日本人として、なんとか気持ちを伝えたいと思っている人が大勢いると思うのです。

このプロジェクトに対しては『そんなお金があるのなら東北に送ればいいじゃないか』、『感謝状さえ送られていない国もたくさんある』といった否定的な意見も多いようですが、それでも、少しでも直接的な形で気持ちを伝えられる機会があるとするならば、こんなにウレシイことはありません。予定しているのは2紙で、聯合報とは既にコンタクト済み、1/2(約100万円分)の広告枠が取れている状態。自由時報とは交渉中だそうですです。

 

詳しくはKissakaさんのTwitterMaiko Kissaka @kissaka)、ブログ『謝謝台湾計画』で経過報告・FAQ・まとめ等が順次公開されております。

 

前述のとおり、全面的に肯定されているわけではありませんが、僕は賛同いたします。
そして、このような機会をつくっていただいたKissakaさんに感謝申し上げます。

 

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4/20、追記:
『謝謝台湾計画』、日本政府が台湾に見せたつれない対応が企画の端緒であるのは間違いないところなのでしょうが、でも国内外メディアが、今そこをメインにピックアップしていることについては、若干のズレを感じています。

日本政府の対応は予想出来ました。台湾の新聞に日本政府の感謝広告が載ることなど、僕はまったく期待していなかった…そして結果はやはり、その通りでした。以降、RTIに出すメールには、しつこいくらいに『ありがとう』を書きました。日本からRTIにたくさん届いているであろう感謝の手紙を、なんとか台湾国内のラジオで取り上げてもらえないか、などという無理なお願いをしてみたり…。だからこの企画を知ったとき、僕は迷うことなく乗れました。有志で台湾の新聞に感謝の広告を出す…、2400人賛同者がいたとして、単純計算1人あたり1000円で、聯合報20万部、自由時報70万部の広告スペースを得ることが出来る。

 

『総理が感謝状を出しているのだから、わざわざ新聞広告を出さなくても…』

 

『100万超えの広告料を払ってお礼をする意味があるのか?』

 

台湾に行けない、個人として伝える術を持たない者にとって、それは疑問にすらならないことなのです。そこからすでに見解の齟齬が発生しているとすれば、批判する方にはおそらくもう、どう説明しようと理解してもらえないのでしょう…、もはや語る言葉を持ち合わせ得ない。

 

台湾の新聞社が、その広告収入をどう活かすかは、彼ら次第でしょう。台湾国内で反発の声が強まれば、相応の使い方を考えてくれるかもしれない。八八水害被害から回復していないところに支援してくれてもいい。
また台湾以外の国、例えばスリランカであったり、モンゴルであったり、ほかの国に対して同様の企画を立てる術を持つ方がいらっしゃるなら、ぜひ立てていただきたい。乗れる企画であれば、当然僕はそこでも乗るでしょう。『国家』や『ビジネス』というフィルターを外して見ていただければ、じつにシンプルな動機から発生している事象なのです。『感謝の気持ちを伝えたい』という部分でのみは、みな同じ場所に立っており、共有出来得ると考えています。

 

もうひとつ、僕個人の含むところを言うと…、
今後日本は、国家として、台湾からの恩を忘れ、礼を失し、仇で返す可能性が多分にある…との懸念も持っています。だから『国の考え』と『人の心』は別であることを、目に見える形で残しておきたいという気持ちもあります。

 

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4/21、追記:
出資募金総額9,614,396円
現在までのところ、です。

 

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4/24、追記:
現在までの出資募金総額12,869,024円。
振込総件数3,560件。
1人あたりの広告費を単純に均等割りして出すと、現在674円余。

 

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4/25、追記:
現在までの参加振込件数、5029件。
1人あたりの広告費477円余。ついに500円切りました。

 

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4/26、追記:
コチラ菅首相はじめ日本側から台湾に送られた感謝メッセージを聴くことが出来る(リンク切れ)。日本政府が台湾に対してお礼を言っていない、と故意に政治誘導を謀る連中がいるようなので、敢えて追記した。実際そう思い込んでいるバカな芸人もいて、TVで吹聴するもんだから余計に始末が悪い。
4/20の台湾国際放送の音声アーカイブに入っている。4月分の『20』をクリックして、右側の番組名『対外関係』を選択すればOK。
僕はこの事実をとうに了解していたが、それでも賛同したことに迷いはない。自分の中に『何をしたかったのか』が明確に見えているからだ。

 

この企画を批判するのは大いにけっこう、発起人自身がそう書いている。にもかかわらず、中には僅か140文字で説得や翻意を促そうと試みる方がいらっしゃるのだから呆れる。自分が何者であるかも明かさず、具体的なプロジェクトすら出さないでそれが可能だと思ったのか?まして賛同者の城であるブログで自説を説いたところで、理解を得られるワケがないだろう。

しかしながら、今になって参加したことを後悔しているだの、実名で入金したがやっぱり匿名にしてほしい、などといった方がチラホラ出てきているのも事実だ。おそらくブログやTwitterを熟読せず、盛り上がりに流され軽い気持ちで参加したものの…といったところか。

 

しかし、よく考えてみるがいい!
日本を応援してくれる台湾の方々が、『政治』だとか『カネ』だとか、そんなものに些かでも左右されて動いたと思うか?
先日台湾国際放送で、中国語には『感同身受』、あるいは『人飢己飢,人溺己溺』という言葉があると紹介していた。いずれも『他人事ではない』を意味する言葉だそうだ。台湾の方々はまさに『わが身に起こったこと』として、『日本人』を支援してくれたのだ。それに対して湧き上がった感謝したい衝動に、いちいち理由がいるのか?論理的な理屈が必要なのか?
そんなまとわりつくノイズなんぞ、クソ喰らえだ!

 

この音声ファイルを聴かれたならば、上野アナが最後に言われた言葉を、どうか心に刻んで、忘れないでいてほしい。日本人はこれから何年にも渡って、『感謝』と『謝罪』の日々を送ることになる。